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グルテンフリー生活で花粉症が治った話

10年ほど前までは重度の花粉症で、2月から4月の終わり頃まで一歩も外へ出たくない程ひどい状態でした。
鼻水は止まらないし、目は痒くてたまらないし、頭は痛いし、微熱は出るし…。薬を飲んだら眠くなるし喉も渇く。でも薬を飲まないととてもじゃないけど仕事どころではないので、薬を飲んでごまかしつつ何とか2ヶ月程の間をやり過ごしていました。

ところが今ではそんな症状は何処へ。
時々くしゃみが出ることはあるけれど、花粉症と言うほどのものではなくなりました。その話をすると「花粉症って治るの?!」ととっても驚かれます。私自身も治るとは思っていませんでしたので、とっても驚いています。

なぜ治ったのか??
思い当たるのはひとつ。実は私、10年程前からグルテンフリー生活をはじめたのです。
理由は、セレブや有名人の間で流り始めていたグルテンフリーに乗っかったワケではなく、小麦グルテン過敏症を発症したからでした。

毎年2月頃になると、肌が荒れて痒くなる症状が年々ひどくなっていました。「花粉症だから仕方ない」と思っていましたが、10年程前の2月には、仕方ないと言えるレベルの肌荒れではなく、真っ赤になって顔がピリピリと痛くなり、急いで皮膚科に向かいました。
皮膚科でアレルギーの検査をするも、スギとヒノキ以外のアレルギー数値はそれほど高くない状態。
とりあえず炎症を抑える薬とビタミンなどを処方されました。
「ひょっとして小麦アレルギーかも?」と思っていたので、検査結果を知って「良かった!パンも食べれる〜!」と一安心。
ところが、薬を飲んでも症状は全く収まらない。マスクをしても症状は隠しきれず、会社に行くのも人に会うのも嫌になり会社を休んでしまうことさえありました。

再び皮膚科を受診し、経過を先生に報告。
小麦グルテンについても検査項目としてあったのですが、当時は先生曰く「小麦グルテンについては、まだ日本では精密な検査を受けないと正確な診断はできない」とのことでした。
グルテン過敏症を見分ける方法として、3週間小麦を絶ってその後食べてみた時の身体の反応を診る。というやり方があると知り、早速試してみることにしました。

3週間ほどの小麦絶ち生活はなかなか大変なものでした。
今までは毎朝パン食、おやつには洋菓子、関西人なので粉もん文化…。今までほとんど気にしたこともなかった食品パッケージの裏面。よく見ると小さな字がたくさん書かれています。「え〜っと、小麦、小麦は…?あ、これも小麦!」
あれもこれも小麦!ほとんどの食品に小麦が含まれていて、小麦が入っていない食べ物は存在するのか?と思う程、全てに小麦と書かれていました。
一番びっくりしたのは、醤油にも小麦が入っていたこと!!
幸い ”小麦を使わない醤油” というものを見つけたので、その醤油を使い、小麦の代わりには米粉を使って料理をする生活が始まりました。
米粉はなかなか優秀で、お菓子作りは米粉の方が美味しくできる場合も多くて新たな発見でした。(米粉の料理やお菓子作りについても、また書いて行きたいと思います。)

小麦絶ち生活を始めて3週間近く経った頃、仕事の出先でお昼ご飯を食べることがあり、久しぶりの外食。
取引先さんがご用意してくれるお食事だったこともあり、選べるメニューは限られていました。揚げ物などは無理なので、ハンバーグなら大丈夫かな。と思い、ハンバーグランチを選びました。

仕事を終えていつものように帰宅した後、晩ごはんを作って食べ、家事諸々を済まし、いつものように12時頃布団に入りました。
その日は、何だか頭が痛いし、頭も冴えて眠れない。
「そう言えば最近、頭痛してなかったなぁ…。それに、すぐ眠れてたし…。
…あっっっ!ハンバーグって、パン粉入ってるやん!」
そうなんです。ハンバーグには小麦が入っていることに気付いたのです!
3週間の小麦絶ち生活はまだ2日ほど残っていたのに、フライングで小麦を食べてしまったのですが、これで不調の原因が小麦だという可能性が高くなっったのでした。

そこから始まったグルテンフリー生活。
小麦絶ちの3週間目頃から3年ほどで様々な症状が改善されたのです。
元々粘膜や皮膚が弱く、肌荒れはすぐには改善されなかったのですが、少しづつマシになっていきました。

先ず一番最初に改善されたのが、昔から酷かった片頭痛です。毎日のようにアスピリンを飲んでいたのが嘘のよう。
そして不眠症。子どもの頃から夜眠れない子でしたが今は即寝。
元々胃腸も強くなく、子どもの頃はいつもビオフェルミンを飲んでいましたが、今ではお腹の調子もよくなり、胃腸をこわすこともほぼなくなりました。
そして花粉症。
これはほんとに想定外でした!

グルテン過敏症は食べてすぐではなく、私のように数時間から半日ほどで症状が出ることも多いようで、そのため気付きにくいそうです。
普段当たり前に食べている物が身体に悪いとは思いもせず、食べ続けた数十年。
様々な不調の原因がまさか小麦だとは思いもしませんでした。

小麦は、かなり昔から品種改良を重ねられて来たそうです。
世界の飢餓を救うため、早くたくさんの小麦を生産するために。
確かにおかげで多くの人が飢えを凌ぐことができたのだと思います。
しかし、品種改良を繰り返された物は私の胃腸では、上手く消化できなかったようです。

品種改良された食品は、アレルギーやうつ病などの現代病に大きく関係していると言われています。
もしかしたらあなたの不調も小麦が関係しているかも。

小麦に限らず、当たり前を疑ってみることも必要なのかもしれませんね。


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