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vol2. パンズ・ラビリンス

スペインの映画監督ギレルモ・デル・トロが監督・脚本を務めたファンタジー映画。

舞台は第二次世界大戦下のスペイン。

幼い少女オフェーリアが、母親の再婚相手である鬼畜な軍人のもとで暮らしながら幻想と現実の世界を行き来する物語。

不思議な生き物たちとの出会い、過酷な戦時下で暮らす家族との壮絶なドラマが美しくも恐ろしい世界観の中で描かれている。

現実の世界での辛い境遇から、幻想の中で少しずつ自分らしさを見つけ出していくオフェーリアの心理描写は感情移入がしやすく、
観る側の心に深く残るストーリーは秀逸。

独特のクリーチャーを創り出す天才


「パンズ・ラビリンス」が2023年3月10日(金)から1週間限定で、
全国劇場公開されるみたいです。

日本国内の上映権利が 2023年9月で終了するようで、
最後の大規模ロードショーってとこですね。

ちょうど「ピノッキオ」が第95回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したところですし、
権利もエクスパイアするわで最後に稼ぐにはよい機会なのかも。

で、ギレルモ・デル・トロ監督ですよ。

「シェイプ・オブ・ウォーター」ですよ。

ギレルモ監督は、独特のクリーチャーを創り出す天才ですほんとにほんとにほんとに。

映画を撮るとどの作品もかなりの衝撃作になるので、
名だたる映画の賞レース常連です。

「パンズ・ラビリンス」の主人公の女の子はとってもかわいいんです。
オフェーリア。名前までかわいい。

なのに…
物語をややこしくする案内人のパンが…

超ド級トラウマレベルのクリーチャーなのですわ。
パン以外にもクリーチャーみたいなんが出てくるんですが、

とにかく、どれも寝れなくなるレベルのキモさ。グロさ。やばさ。

すごいわ、よくまああんなこの世の終わりのような(どんなん)
とんでもない造形のクリーチャーを創り出せるわ…
まずまちがいなく天才。鬼才。非凡!!

本作はダークファンタジーのようなどこか不思議な雰囲気の映画で、
いわゆるハリウッド映画で言うところの「ストーリーの王道メソッド」
みたいなものには全くもってあてはまりません。
 
むしろ、あてはまらなさすぎて展開が見当もつかず、
予想のはるか斜め上を行くシーンがてんこもり!
観ている側はぶんぶんハラハラと振り回され続けます。

そしてさんざん振り回して焦らしておきながら、

「ラストがどうなったのかは自分で考えてね~!」

みたいな、観る側の判断に全部丸投げするような終わり方で、
結局どっちなん!?
…と、思わず頭をひねってしまいました。

実際、ラストの解釈は意見が分かれるようです。
(「シェイプ・オブ・ウォーター」もそんな感じだった)

↓ 実はAmazonプライムでも観れます。

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