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米国ジョージア州の、このアパートには不法移民が住んでいる。この住人にインタビューすると14%が、投票登録をしていると言っている。つまり、アメリカ国籍も無いのに大統領選挙で投票できるのだ。彼らは間違いなくハリスに投票するだろう。恐れていた事が現実となった。https://x.com/martytaka777/status/1818810632944468320?t=Di9w2uk83vGPihGiKDmwUA&s=19

上記ポストによる投票出来るということは本当ですか?

アメリカ合衆国の連邦法では、非市民が連邦選挙(大統領選挙、上院議員選挙、下院議員選挙など)で投票することは違法とされています。
1996年に制定された「Illegal Immigration Reform and Immigrant Responsibility Act(IIRAIRA)」の第611条により、
非市民が連邦選挙で投票することは犯罪とされ、違反者には罰金、1年以下の懲役、またはその両方が科される可能性があります[1][2]。

ジョージア州においても、非市民が投票することは違法です。
ジョージア州務長官のブラッド・ラフェンスパーガーが行った市民権監査では、
1,634人の非市民が投票登録を試みたものの、全ての登録申請が拒否され、投票は行われていないことが確認されています[3]。

また、非市民が選挙で投票することは非常に稀であり、通常は誤って行われることが多いとされています。
例えば、ノースカロライナ州では2016年の選挙で41人の合法的な移民が誤って投票したものの、選挙結果に影響を与えることはありませんでした[4][5]。

したがって、リンク先の投稿にある「非市民が投票できる」という主張は誤りです。
非市民が投票することは法律で禁止されており、特に連邦選挙では厳しく取り締まられています。

Citations:


[1] https://ballotpedia.org/Laws_permitting_noncitizens_to_vote_in_the_United_States
[2] https://www.usa.gov/who-can-vote
[3] https://sos.ga.gov/news/citizenship-audit-finds-1634-noncitizens-attempted-register-vote
[4] https://apnews.com/article/voting-immigrants-noncitizen-trump-republicans-2024-1c65429c152c2a10514b5156eacf9ca7
[5] https://www.pbs.org/newshour/politics/house-passes-bill-requiring-proof-of-citizenship-to-vote-fanning-a-gop-election-year-talking-point
[6] https://apnews.com/article/fact-check-migrants-voter-registration-skyrocketing-905290261987

他の州でも同様の問題が発生しているのか

  1. 不法移民の問題は全米的な課題となっています。
    特に国境に近いテキサス州、アリゾナ州、カリフォルニア州などの南部・西部の州で顕著ですが、他の州でも問題となっています[8]。

  2. 投票権に関しては、多くの州で議論が続いています。
    例えば:
    ノースカロライナ州では、UOCAVA(海外在住アメリカ人および軍人投票支援法)の対象者や障害のある有権者向けに、電子メール、FAX、オンラインポータルでの投票を認めています[3]。
    デラウェア州やニュージャージー州では、過去にオンラインポータルによる投票を試験的に実施しましたが、セキュリティ上の懸念から中止しています[3]。

  3. 投票資格の確認に関しては、多くの州で厳格化の動きがあります。
    例えば:
    テキサス州では、UOCAVA対象者のうち、危険地域や戦闘地域にいる現役軍人とその家族のみにインターネット投票を認めています[3]。
    ミシガン州では、不在投票者用の有権者名簿を別途作成し、各有権者の希望投票方法を記録して管理しています[3]。

  4. 一方で、オレゴン州やワシントン州など、郵便投票を全面的に導入している州もあります[3]。
    これらの例から分かるように、不法移民の問題や投票権・投票方法に関する課題は、程度の差はあれ全米的な問題となっています。
    各州がそれぞれの状況に応じて対策を講じていますが、連邦レベルでの統一的な対応も求められています。

Citations:


[1] http://repository.seikei.ac.jp/dspace/bitstream/10928/703/1/hougaku-82_332-310.pdf
[2] https://www.nii.ac.jp/report/data-for-education.pdf
[3] https://www.clair.or.jp/j/forum/pub/docs/539.pdf
[4] https://www.ritsumei.ac.jp/ir/isaru/assets/file/journal/12-3_ando.pdf
[5] https://www.gef.or.jp/globalnet201703/globalnet201703-7/
[6] https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_998427_po_0650.pdf?contentNo=1
[7] https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/09/26/34645.html
[8] https://gooddo.jp/magazine/inequality/immigration/

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