《思い残し》を知って再生する旅だった
今回は長くなるし、スピ系混じるので、その辺が苦手な方はスルーしてね。
やたらと吉日が続く5月の15、16、17日、娘と一緒に初の宮古島へ行ってきた。
今回の旅は、いろんな偶然が重なって、なんで?と疑問に思うことも、全てに意味があったと、最終的に納得できた幸せな旅だった。
自分や娘の誕生日に旅行に行くことは、今までもよくあった。
でも、いつも電車で行かれる近場の温泉とかだった。
「なんで宮古島?」と娘は不思議に思っていた。
私自身も、私の人生において、宮古島に行くことはないだろうと思っていた。
昨年亡くなった彼と出会って5年目に一緒に沖縄本島へ行った時、「今度は島に行こう。石垣島か宮古島か」と約束した。
私はその為の専用の貯金をしていたのに、付き合いが長くなるほどに彼はその約束を忘れていき、自分の友人達と宮古島へ旅行に行ってしまい、他の場所への旅行はしたけど、結局私と宮古島に行くことはなかった。
約束を守らなかったまま死んでしまったから、私は一生宮古島に行くことはないと思っていた。
彼が亡くなって半年、実は悲しみ以上にずっとモヤモヤしていた。
悲しみだけであってほしかった。
両親を亡くした時は、覚悟もしていたし、看取りもできたから、その後はただ悲しい、寂しいというシンプルな思いだけだったから、立ち直るのも早かった。
だけど…。
勘違いからすれ違って4年以上も会っていなかったけど、彼とはお互いの人生の中で一番長く一緒にいて、家族のような存在だったのに、癌になって余命宣告を受けた事も知らず、看取りはおろか、亡くなったことさえ後から知ったのだ。
訃報を知った最初のうちは、ただただ悲しいだけだったし、彼の性格はよくわかっていたから、余命宣告を受けても連絡してこなかったことも理解できていた。
でも、時間が経つにつれ、頭では理解していても、心がずっとモヤモヤしていて、そのことが私の生きるエネルギーを奪っていた。
いっそクリスマスイブの深夜に魂となって私の元へ来ていなかったら、シンプルに切り捨てられたかもしれないのに、余計な想いが残ってしまい、部屋に置いた彼の写真も、どんどん素直に見れなくなっていった。
悲しみよりも、不満や怒りや嫉妬の方が、生きるエネルギーを奪うものだと実感した。
そんな状態が嫌で、ずっとパワーを欲していた。
そんな時、ダークヒーロー的な人気のヒカルというYouTuberが、偶然ルチル鉱石を購入した時から、みるみる運気が上がっていき、とんでもない良い事がたくさん起こり始めていて、本人の思いもよらず宮古島のホテルを買うことになったその様子をYouTubeで見て、元々宮古島にはパワーがあると聞いていたし、そのホテル購入の動画からもすごくエネルギーを感じたので、不足しているエネルギーを充電したい!という思いだけで、なんだかやたらと吉日な今年の私の誕生日に予約を入れた。
だから今回の旅で決めていたのは、「宮古島に行く」ということと、「ヒカルくんが買ったホテルに泊まる」という事だけだった。
全く何も計画のない旅だったけど、不思議な事に今までで一番全てがスムーズで、完璧な観光ができた旅だった。
まず空港に迎えに来てくれたレンタカー屋のイケメンお兄さんが、なぜか勧めてくれたのが、宮古神社だった。
日本最南端の神社という事は知っていたけど、神社仏閣好きなくせに、特に行こうとは思っていなかった。
でも、お兄さんの話と、ホテルから近いということもあって、まず一番に訪れて、今回の宮古島とのご縁に感謝を伝えさせてもらった。
そして引いたおみくじは大吉!
その内容は、私が望む再生にふさわしいものだった。
しかも、私達が行く前日まで雨が降っていて、私達がいる時だけ快晴で、帰る時からはまた雨が降り出し、どうやら梅雨入りするらしい。
雨が上がった後の海は透明度が増すということで、本当に見渡す限り宮古島ブルーの美しい海ばかりだった。
年を重ねたからこそカラフルなファッションをしていこうと決めていた私なのに、なぜか今回の旅に選んだ服は、持ち物も含め全て黒だった。
まるで私の心を映し出すかのように…。
「南の島なのになんで?」と娘に言われ、「確かに💦」と思い、浮かれた観光客っぽい服を買ってすぐに着替えたら、テンションが上がった。
もはやこれだけでかなりパワーをもらっていたけど、決定的なのは、私の誕生日当日の深夜だった。
一度少しだけ眠って目が覚めた後、なぜか急に目が冴えて、急激に恐ろしいほどの悲しみに襲われた。
時間が経っている今更、なぜそこまで自分が悲しみを感じるのかわからなかった。
すると、閉じた瞼の裏に彼のイメージが浮かんだ。
そして彼の思念がどんどんどんどん伝わってきた。
おみくじに書かれていた【待人 たよりなし来る】という、よく意味のわからなかった言葉が浮かび、「あれ?彼が来た?」と思った。
ふと、行きの飛行機の中で読んでいた本を思い出した。
その本は、このnoteで開催されている創作大賞を受賞して書籍化されたばかりの、秋谷りんこさんの、『ナースの卯月に視えるもの』だった。
内容は、総合病院の中にある長期療養型病棟で働くナースの卯月には、死期が近い患者が、現世に対して「思い残し」をしていることが目に見えるという能力があり、見えてしまった「思い残し」をなんとか解消してあげたいと行動するという、とても興味深く、そして感動的な話だ。
たまたまその本を読んでいたから、その悲しみの理由に思いあたった。
「もしかしてこの悲しみは、彼の思い残し?」
辛くて辛くてたまらないといった感じの、深い深い悲しみ。
でも、思念は言葉を伝えてこない。
肉体を失うということは、すなわち言葉も失うことなのだろう。
だから、私が問いかける。
「後悔してるの?」
すると、悲しみが少しやわらいだ。
そして、その悲しみの思念から、たくさんの後悔や謝罪が感じられ、それが次第に私への深い愛情であるという風に伝わって、ようやくその深い悲しみから解き放たれた。
いっぱいの後悔と、いっぱいの「ごめんね」を、誕生日の宮古島でもらった。
彼の訃報を知ってから、私が一番ほしかったもの。
何も言葉を遺してくれなかった彼からの、たった一言で良かった「ごめんね」。
それがもらえて、彼と過ごした長い年月が無駄じゃなかったと、ようやく思えた。
ほしかったんだ…。彼の後悔と「ごめんね」が…。
それを受け止めてこそ、やっと素直に「ありがとう」だけを言える。
私の中のモヤモヤが一気に晴れた。
もう彼の写真を、ただのいい思い出として笑顔で見られる。
ヒカルくんのYouTubeを習慣的に見ていなかったら、そしてヒカルくんが宮古島にホテルを買っていなかったら、宮古島に行ってみようと思わなかったし、たまたまnoteで目にした『ナースの卯月に視えるもの』という書籍を購入して行きの飛行機の中で読んでいなかったら、あの不思議な悲しみの思念を、彼の《思い残し》だと気付く事はできなかった。
本当にそんな不思議な偶然が重なった、完璧に楽しい旅だった。
そして実は、占星術で有名なKeikoさんのオンラインショップで、宇宙元旦(春分の日)のエネルギーを込めた、変容を促す可愛いキーチャームを自分への誕生日プレゼントに買っていた。
それをリュックに付けての旅だった。
蝶というのは、変容の象徴と言われているけど、黒い蝶には「死者からのメッセージ」という意味合いもある。
そのせいか、自然に囲まれた宮古島では、たくさんの黒い蝶に出会っていた。
スピ系嫌いな人には鼻で笑われそうだけど、今回の旅は、【彼の思い残しを知って再生し、もう一度好きな自分に変容する旅】だった。
ようやく負のエネルギーを手放すことができて、今はとても清々しい気持ちだ。
娘が付き合ってくれなかったら、一人で宮古島に行こうなんて思わなかったから、娘にも感謝しかない。
彼女はいつも私が本当にシンドイ瞬間に側にいてくれる、ありがたい存在だ。
最終日、飛行機までの時間で、お土産にシーサーの色付けした。
彼の後悔と謝罪を受け入れて、このシーサーをあげました(笑)
最後に親友に一言。
直接伝えたかったけど、そうすると返事しなくちゃいけないから、noteに書いた。
やっと「もう大丈夫」って言えるよ。いつもありがとう。
宮古島、サイコーです!
宮古島ではユタのことをカンカカリャと呼ぶ特別な存在とのこと。
カンカカリャの語源は「神懸かり(かみがかり)」だそう。
もし最後までお読みいただいた方がいらっしゃったら、本当に長くて不思議な話にお付き合いいただき、ありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
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