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ゴジラ全作レビュー&イラスト(15)メカゴジラの逆襲

お疲れ様ですvintageです。
ゴジラシリーズ全作レビューもようやく15作目、

昭和ゴジラの最後の作品になりました!!

このあと平成、ミレニアムとまだ先は長いっす、、、
内容、興行ともに低迷を続けてきたゴジラシリーズですが、この昭和最後の作品『メカゴジラの逆襲』で久しぶりに本多猪四郎監督が復帰したこともあり、とても良い出来だと思います
ストーリーはこんな感じ

■ブラックホール第三惑星星人は地球を征服し移住する野望をもっていた。
■海洋学者の一ノ瀬は尊敬する真船博士に助言を求めるために訪問するが、娘の桂によるとすでに死んだとのこと。
しかし実はブラックホール第三惑星星人は社会に恨みを持つ真船博士を利用しメカゴジラの修復をさせていたのだった。
■過去にチタノザウルスの制御実験中に感電死した桂は第三惑星星人の技術で体をサイボーグとして蘇生させた過去があり、真船博士は第三惑星星人の言いなりであった。
■ゴジラはメカゴジラ2とチタノザウルスと戦闘するが、フル武装のメカゴジラ2の前に窮地に陥る。
■ミサイル攻撃をやめないメカゴジラ2、桂は自分がサイボーグの体ということを一ノ瀬に知られ、メカゴジラ2の制御装置が体内にあると告げる。一ノ瀬に抱き抱えられながら桂は自分を銃で撃ち絶命した。
■一ノ瀬たちは桂の遺体を丘に寝かせ、海を去ってゆくゴジラを見つめる

本多猪四郎としては最後の監督作品です、以降は黒澤明に誘われて「乱」など何本か監督補佐を務めている。それだけ黒澤明は本多猪四郎監督を評価していたのでした。

60~70年代のゴジラシリーズが子供向け方向になったので結果的には子供にも大人にも受けずに観客動員は低迷。そんな中で本作では初代ゴジラのコンセプトに戻そうという強い意志を感じる。

映像面では、メカゴジラ2のフル武装攻撃など迫力はかなりアップ、使い回しも殆どないと思われます。
ゴジラの登場が逆光でかっこよかった。

ドラマ部分はサイボーグになった博士の娘の桂(藍とも子)の悲劇の愛と死いうのが後の攻殻機動隊、エヴァンゲリオン、平成ガメラなどの原型的な雰囲気もあり時代を先取りしていた感があります。
ただブラックホール第三惑星星人の造形が安っぽいのはなんとかならなかったのか、、
しかも前作では正体は緑の猿っぽい宇宙人だったはずなんだけど
今作では皮膚がどろっとした人間の顔つきなのはどうしてなんだろうか、、、そもそもこの話に宇宙人必要なの??と思いますが当時の科学技術ではサイボーグというアイディアを具現化することが難しいと思われたので宇宙人の技術が必要になったのでしょうね。

これで昭和ゴジラ15作を全部レビューしたのでランキングを付けました

1位:ゴジラ(1954)
2位:三大怪獣 地球最大の決戦(1964)
3位:メカゴジラの逆襲(1975)
まああまり捻りのない順位ですがやはり王道の路線だとこうなるかなと。全部本多猪四郎作品になったけど
福田純も全部ダメというわけではないです。

ではでは

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