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ゴジラ全作レビュー&イラスト(11)『ゴジラ対ヘドラ』
お疲れ様ですvintageです。リアルタイム世代じゃないけど、何度か見ているお気に入りの一作になります
カルト人気が高い異色のゴジラ作品だ!
ストーリーはこんな感じ
■海洋汚染、工場の煙、有害物質の排出、、、
■海洋学者の矢野(山内明)はダイビングで海に潜り調査、海中でヘドロ状の生物に遭遇、、矢野は顔面半分ただれたようになったが生還した
■息子の研はゴジラが来てやっつけ欲しいと願った。ヘドラと命名された怪獣は工場の煙突の煙をうまそうに吸い込む。
■ゴーゴー喫茶ではサイケな曲で若者が踊る、行夫(柴本俊夫)とミキ(麻里圭子)はヘドラがホール内に侵入してくるのを見る。
■矢野は息子がヘドラを乾燥させるため電流を流し固形化する方法を考案した。
■行夫とミキは研も誘って若者同士で音楽フェスを企画、モヤモヤを吹っ飛ばした。会場である富士山麓にヘドラが出現
■矢野は病身でありながらも自衛隊による電流作戦の陣頭指揮を取る。
ゴジラが熱戦を電流版に放射すると電気が流れヘドラは乾燥して
最後はバラバラに解体、固形化した。
■ゴジラは自衛隊の方に向かってきて緊張が走るがクルリと向き直し海に消えていった
■もう1匹、、、新たなヘドラの姿が、、
1971年公開、この時代は光化学スモッグとか工場排水とか公害が社会問題でした。うちの近所の多摩川なんかも昔は汚かったですね、、今はかなり改善されキレイになってきましたけど。
ゴジラシリーズとしてこの問題にフォーカスした異色作です。
見出し絵はヘドラと公害のイメージを描いたらほんとうに気持ち悪い色になってしまったw
本作がユニークなのは、ヘドラと当時のサイケカルチャーをミックスしたビジュアルでしょう。
若者が集うゴーゴー喫茶ではサイケな音楽がかかっています。
トリップムービーな映像感覚
本作ではミキ役麻里圭子の全身アート柄タイツに度肝を抜かれます
かと思うと、アニメ描写とか緩いナレーションなどが挿入されるのが面白い
こんな風にいろんな要素詰め込みすぎて作品としてはまとまりがないし、ミキの恋人の行夫が死んでもフォローなしとか雑な面もある😅
ただ、本作で見過ごされがちなのが本多猪四郎イズムをちゃんと継承している点は評価できます。
ゴジラとしてのメッセージ性とか、『ガス人間』みたいな怪奇描写とか。
本作ではゴジラが飛翔します。この場面は田中プロデューサーが激怒したようだけど、そもそもゴジラシリーズってシェーとか岩でサッカーとかギャグ描写も多いのになんで飛翔で怒られないといかんのかな~
あと意外にもリアルな演出がピリっと効いています
これまでのゴジラシリーズでは市民の犠牲者ははっきりとは描かれないけども、本作は白骨化したりニュースでは犠牲者数をレポートしたり、遺体収容のことを言ったりするので結構リアル寄りなのが異色
自衛隊の描写もこれまでは単なる背景的だったけども一応本作では作戦遂行感があり、この辺りは『シン・ゴジラ』にもつながるイメージ
無駄な謎シーンが悪くないですね、無駄なシーンが良い映画は好きです。
富士山麓で音楽フェスで山道を車が走る場面がなんとも美しい、若者が踊るのをみるゾンビのような村人たち、、何だこれは~
サイケな麻里圭子描きました
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ではでは
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