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vol.2 トレーニングとは、内側から整えること

筋トレを始める前に、大切なこと

ジムに通ってトレーニングをする。最近はコロナ禍で自宅でのリモートワークも多くなり運動不足を感じて、運動をしよう、筋トレをしようとする方は少なくないと思います。よっぽど怪我や病気、精神的に疲労困憊でなければ、身体を動かして運動不足を解消しようとする方も多いと思います。

ここで、何故、運動をするのか?と問われると恐らく「健康になるために」「健康を維持するために」という答えを思い浮かべるかもしれません。そんな思いを抱えて、私の運営するパーソナルトレーニングジムREBOOTに来られるクライアント様は非常に多いです。

しかし、さぁそれでは筋トレ始めましょうか!と初めからすぐにトレーニングに入れる方は実は多くはありません。もちろん他のジムではすぐにスクワットや腹筋、プランクなどトレーニングに入るパターンが多いかもしれませんが。

スムーズにトレーニング出来る人が少ないのは何故か?私が、初回のトレーニングで最も大切にしていること −それは『姿勢の歪み』です。


まずは、姿勢と呼吸を整えることから

よく聞くのは、猫背、反り腰、巻き肩、首猫背などですね。これらは大きく見た時の“歪み”をあらわす全体イメージです。このように全体像のイメージとして捉えることは、もちろん大切ですが、私は更に背骨ひとつひとつ、肩甲骨の位置、肋骨の高さ、骨盤などといった細部までチェックしていきます。

何故それが大切なのかー

例えば、姿勢を正してバンザイしてみて下さい。次に、出来るだけ猫背の姿勢になってバンザイしてみて下さい。いかがですか?

猫背の方は、腕が最後まで、挙がらないと思います。

もしその猫背の状態で長く過ごしていて姿勢が崩れて固まってしまっていると挙がらない腕を無理やり挙げてトレーニングする事になります。そのしんどさはトレーニングの辛さではなく、身体を壊すダメージとなり、健康を目的にトレーニングしているのに気が付いたら体中痛いところだらけ、なんていうことになってしまいます。

また、猫背の状態は、胸を圧迫するかたちになりますので、呼吸も非常に浅い状態となります。トレーニングは、呼吸も非常に大切で、運動中は体の組織全体に新鮮な酸素を供給しながら行います。

姿勢に問題があるクライアント様に『ちゃんと息が吸えてないですよ』と伝えてもそのような方々はそれが『普通』になっているので『え?そうなんですか?』と大半の方々が仰います。

もうその状態に慣れてしまっているのですよね。

呼吸が崩れていると自律神経も乱れるので、睡眠の質が悪かったり疲れやすかったり、内臓の調子もすぐれなかったりしている事が多いのです。

そこに猫背のような姿勢で腹部を圧迫したり腹圧が抜けて内臓に圧力がかかると、便秘になりやすく、また、女性なら子宮の位置が段々とズレてしまうケースや、その周りの靭帯も緩んでしまったりして生理不順や生理痛などのPMSも酷くなるという場合もあります。

なので、まずは身体を整えて回復機能を高めてからトレーニングをしてもらう。

『ホンモノの健康』とは、そうやって表面に見える筋肉の硬さや強さだけではなく、内側から整えることが大切なのだと考えています。



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