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言葉は整理収納ボックスのようなもの

こんにちは、rebornの羽渕です。今日もコミュニケーションが楽になるためのヒントをお伝えしていきます。

伝えるだけが言葉じゃない

rebornは組織開発でコアバリューをつくることが多いです。コアバリューとは行動指針のことで、会社にとって大切な言動とか振る舞いを言語化していくことなんですが、コアバリューをつくる中で、多くの方が、文言を意識しすぎて、どんな言葉が適切なのかわからなくなる、という状況に陥ってしまいます。
今日はそんなときのヒントにしてもらえるような話です。

今の世の中は「言葉を伝える」ということを重視しています。本やSNSを見ても、伝え方みたいなタイトルのものがよくありますよね。どういう表現をすれば伝わるかみたいなことに、意識を使いすぎてる気がします。でもそもそも、言葉の起源って分けることにあるんです。

言葉は分けるためにある

例えば言葉がなかった時代、テーブルの上にリンゴが1つあったとします。でも「リンゴ」という言葉は存在していません。その物質を取ってほしいとなったときに、自分と他者が共通して理解できるよう表現しなきゃいけない。つまり、目の前の物質を、「それ」と「それ以外」のものに分けないといけないんです。

これが言葉の起源なんですよね。もう少しわかりやすく表現すると、言葉は収納ボックスみたいなイメージ。例えば3段の収納ボックスがあるとします。目の前のAという物質・出来事に関しては、一番下の段に入れる。Bに関しては、真ん中の段に入れる。みたいなイメージです。

このように、世の中の複雑な物事を便宜的に分けていくために、言葉は存在します。
あくまでも言葉は分けるためのもの。ただそれだけのものなので、伝わる、伝わらない以前に世の中の物事を言葉だけで全部説明することには限界があります。

冒頭の話に戻ると、コアバリューで重要なのは、会社にとって大事にしてる振る舞い、大事ではない振る舞いをただ分けるということです

逆に言葉にこだわりすぎて会社が求めるあり方をルールやマニュアルで細かく定めていくと、メンバーが窮屈さを感じてしまい、仕事のパフォーマンスを阻害してしまうかもしれません。だから、コアバリューでは細かく言葉を選定するよりも、ざっくり分けることが重要です。まずは、一旦言葉を決めてしまって、その言葉に当てはまることや当てはまらないことをみんなで話し合いながら、言葉に対するイメージを一致させる方が効果的なんです。ここがしっかり分類できると、人材育成はもちろん採用のときにも活かせます。

言葉は収納ボックスのように分けるためのもの。会社のあり方を伝えるコアバリューを作る時には、細かいニュアンスに囚われすぎず、シンプルに考えていきましょう。


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