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美しすぎる海が証明してくれる、リブルのクオリティ。

こんにちは、株式会社リブルの岩本です。
徳島県海陽町の美しすぎる海で牡蠣の養殖をしています。

前回(https://note.com/reblue_note/n/n9fe27e457cf8)はリブルの立ち上げまでのお話をしましたが、今回はその続きのお話です。

牡蠣の養殖に加え、種苗生産をスタート。

リブルは早川と高畑、そして私の3人でスタートしました。当面の事業計画は、私が始めていた牡蠣の養殖をメインに進めていく予定でした。

しかし、前職の会社の組織や事業が変わったりしたこともあって、元同僚が次々と合流することになりました。

前回もお話しましたが、前職の会社は真珠や牡蠣など海産二枚貝の種苗(貝の養殖に使う稚貝)の生産と販売がメイン事業でした。そのため、元同僚は種苗生産に関わるスキルを持っていました。

リブル立ち上げ当初は牡蠣の養殖に専念しなければならないだろうと思っていましたが、将来的には種苗生産もやるつもりだったんです。

農業と同じで、“タネ”を持っていることは大きなアドバンテージです。

資金調達もできたので、人のスキルとともにインフラも整え、種苗の生産と販売も予定よりも早くスタートすることができました。

牡蠣の幼生、これから貝になります!

美しすぎる海は、“タネ”の品質の証明。

前職では、種苗を生産販売しても、その後の養殖を自社でしていなかったので、お客さんの「どうやって育てれば良い?」の質問に答えることができませんでした。

しかしいまは、生産した種苗を使って牡蠣を養殖しているので、その答えを持っています。

そして、この“タネ”を使えば、海陽町の綺麗な海でも、こんなにおいしい牡蠣ができる!というデモンストレーションにもなっています。

牡蠣のエサであるプランクトンが少ないため、透明度が高く綺麗な海陽町の海は、牡蠣の養殖には向いていません。それなのに、ここまでおいしい牡蠣ができるということは、リブルが生産している“タネ”という商品の質の高さの証明になります。

牡蠣の稚貝です!


美しすぎる海は、養殖技術の高さも証明してくれる。

“タネ”の質の高さに加えて、もうひとつ証明されているのが私たちの養殖技術の高さです。

これまで綺麗な海では、栄養不足で牡蠣は養殖できないと言われてきました。リブルの漁場では通常の方法(筏垂下式)で牡蠣を養殖すると全て死んでしまいます。しかし、私たちの養殖技術を使えば、海陽町のような綺麗すぎる海でも牡蠣を養殖することができるんです。

ちょっと話がそれますが、牡蠣は本当に日本人が大好きな食材で、室町時代から養殖が始まったそうです。だから、一度は牡蠣養殖にチャレンジしたことがある海は、とても多いです。

作れば、確実に売れますからね。日本人の食へのこだわりは恐ろしい(笑)。

牡蠣の養殖は、筏(イカダ)から吊り下げられる「垂下式養殖法」で行われることが多いです。海中に吊り下げられていれば、栄養豊富な海はたくさんのエサがあるので、そのまま口を開けていれば栄養を取り込んでスクスクと育ちます。

しかし、海陽町のように透明度が高くて綺麗な海では、牡蠣は海中で口を開けていても、そんなにエサがあるわけではありません。結果、栄養不足で死んでしまいます。

実は、海陽町で牡蠣の養殖を始める時、「昔、海陽町でも牡蠣の養殖をやろうとした人がいたけど見事にダメだった。ここでやるのは難しいのでは?」と言われました。やっぱりチャレンジした人はいたんですね(笑)。

栄養不足の海陽町の海では、始めるときに垂下式養殖では無理だとわかっていたので、最初から垂下式は選びませんでした。私たちが選んだのは、牡蠣をカゴに入れて1個ずつバラバラで養殖する「シングルシード式」です。

海中に沈んでいてもくっきり見えるほどキレイな海!

シングルシード式は、日本ではマイナーですがオーストラリアなどでは当たり前の方法です。

考えてみれば、オーストラリアの海はめちゃくちゃ綺麗ですよね。
(グレート・バリア・リーフ行きたい!)

そんな綺麗な海でも、素晴らしい牡蠣が生産されています。そこにヒントを得て、牡蠣の養殖をスタートするときに「シングルシード式」を採用しました。

では、美しい故に栄養不足の海でも、シングルシード式だとなぜ牡蠣が育つのでしょうか?

その秘密については…長くなりましたのでまた次回に!

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