【露・英和】Крайности(Kraynosti) - Vtoroy etazh porazhayet

 2019年にリリースされたロシアのインディーズバンド、フタロイ・イダシュ・パラジャイトの2ndアルバムのタイトル曲、「Крайности(クライノスチ)」のロシア語歌詞を英・カナ読み、そして拙訳をしてみました。


 ロシア語は分からないので、外国の外国曲翻訳サイト・リリックストランスレート様から歌詞をお借りし、
 素人ながら聞こえる限り ”省略して歌ってる歌詞” を英・カナ表記しました。
 ()は省略されてる部分です。
 細かい発音・綴りは分かりかねますし、どちらかというとまとめの側面が強いですので、ご参考程度にお願いします。


 またサイト内では有識者による、本来のキリル歌詞と、英語歌詞による翻訳があります。
 私も意訳で参考にさせていただいた箇所がありますので、ぜひ閲覧してみてくださいね。

 参考元 lyrics translate (リリックストランスレート) 敬称略



Крайности(Kraynosti) 歌詞

(クライノスチ クライノスティ)

verse 1

Этот день позабыл все, что мне обещал
Etot den' pozabyl vse, chto mne obeshchal
エト ヂン ノザブィ ショ,  シュトー 二ャ アビシャル

Обещал, но забыл, и куда-то пропал
Obeshchal, no zabyl, i kuda-to propal
アビシャル ノ ザビュ, イ クダ ト プラパル

Среди сотен домов из людей и машин
Sredi soten domov iz lyudey i mashin
スリディ ソーチュン ダーモフ イズ リュズィー イ マシン

Я плетусь в стороне
YA pletus' v storone
ヤ プレウトゥス ストラーニェ


chorus*

Из крайности в крайность
Iz kraynosti v krayna
イズ クライノスチィ フ クラーイナ

Бросают два края
Brosayut dva kraya
ブラサーヤ ドゥワ クラーヤ

Не помню, кто вы
Ne pomnyu, kto vya
ニェ ポーム二ョ クトー ヴィーヤ

Не знаю, кто я
Ne znayu, kto ya
ニェ ズナーユ, クトー ヤ


Горячий удар
Goryachiy udare
ガリャーチェ ウダレ

Встречает спиной
Vstrechaye` spinoya
ステレチャーヤ スピノーヤ

Остается одно —
Ostayetsye *odno —
アスタイアーツェ アドノー

Оставаться собой
Ostavat'(sya) soboy
アスタワッツ サボイ


verse 2

Знаешь ведь как бывает
Znayesh' ved' kak byvayet
ズナイシェ ヴヂ カク ブヴァイエ

Ты проснешься утром
Ty prosnesh'sya utrom
ティ プロスニョ スユ ウータム

В голове — пустота, будто и не жива
V golove — pustota, budto i ne zhiva
ウ グラーヴュ プスタタ ブッダ イ ネ ジュヴァ

Память наших домов
Pamyat' nashikh domov
パイミッツ ナッシュフ ダモフ


chorus **

Из крайности в крайность
Iz kraynosti v krayna
イズ クライノスチィ フ クラーイナ

Бросают два края
Brosayut dva kraya
ブラサーヤ ドゥワ クラーヤ

Не помню, кто вы
Ne pomnyu, kto vya
ニェ ポーム二ョ クトー ヴィーヤ

Не знаю, кто я
Ne znayu, kto ya
ニェ ズナーユ クトー ヤ


Горячий удар
Goryachiy udare
ガリャーチェ ウダレ

Встречает спиной
Vstrechaye` spinoya
ステレチャーヤ スピノーヤ

Остается одно —
Ostayetsye *odno —
アスタイアーツェ アドノー

Оставаться собой
Ostavat'(sya) soboy
アスタワッツ サボイ


Из крайности в крайность
Iz kraynosti v krayna
イズ クライノスチィ フ クラーイナ

Бросают два края
Brosayut dva kraya
ブラサーヤ ドゥワ クラーヤ

Не помню, кто вы
Ne pomnyu, kto vya
ニェ ポーム二ョ クトー ヴィーヤ

Не знаю, кто я
Ne znayu, kto ya
ニェ ズナーユ クトー ヤ


Горячий удар
Goryachiy udare
ガリャーチェ ウダレ

Встречает спиной
Vstrechaye` spinoya
ステレチャーヤ スピノーヤ

Остается одно —
Ostayetsye *odno —
アスタイアーツェ アドノー

Оставаться собой
Ostavat'(sya) soboy
アスタワッツ サボイ


*…コーラス後半・Ostayetsye odno の ”odno (アドノー)” ですが、
 ”アンノー” の発音に近い気がします。
 アルファベットだとダ行発音になるはずですが、キリル文字の
特徴かもしれません。


クライノスチ 拙訳

verse 1

この日 僕が約束したことすべて忘れてしまった
約束したけど、どこかで忘れて消えていった

いくつもの家と人と車の中に
うもれて うずくまる


chorus*

極端果てから極端果て
はしへ投げられる
あなたは誰なの?
私は誰なの?

熱くなぶられ
会いへ戻りゆく
すべきは1つー
私でいる事


verse 2

君はそれがどう起こるか知っているんだ
君が朝起きてからね
頭の中はーからっぽ、生きてないみたい
ぼくたちの家の思い出も


chorus**

頂点果てから頂点果て
2つのはしへ突き放す
僕は君が誰だかわからない
僕が誰だかわからない

熱くうたれ
会いに戻りゆく
する事はただ1つー
ありのままでいる事


絶頂果てから絶頂果て
はしへと投げられる
あなたが誰だかわからない
僕が誰だかわからない

熱く突かれ
会いに戻っていく
大事なのは1つだけー
ありのままでいる事



本来の歌詞解説

 バンド名・Vtoroy etazh porazhayet (フタロイ・イダシュ・パラジャイト)は「2階は大騒ぎ」を意味する4ピースバンド。
 主にシンセを扱いつつ、リード+リズムギター+シンセ・ベース・ドラムの4人でモスクワを拠点に活動しています。
 ギター2人がシンセを使い、または打ち込みで演奏しています。

 Kraynosti(クライノスチ”露読み”、クライノスティ”英読み”)は「極端、やり過ぎ」などの意味合いが強いようです。

 live verの視聴者さんのコメントを探してわかったのですが、歌詞的には
”恋人を失い、未練のある失恋もの”が正解らしいです。 
 破局しているとすると、コーラス後半  "Goryachiy udare (熱く打たれ)" が

”あの日の思い出に ”胸が” 打たれて、会いに戻っていく”
”大切なのは、ただ自分のままでいる事”

 と連想できますので、傷心中の歌で間違いないかと思います。
 個人的にはこれで ”熱くうたれ” の意味がすんなり落ち、納得できます。
 ”会いに戻る” のは、"未練そのもの” と捉えられますし、
また ”極端” であるなら ”あの時の思い出と今という現実” という
”両極端の思い出に苦しんでいる” という解釈が可能です。
 

拙訳解説成り立ち

 私の拙訳だと少し違う見方になりました。
 特に "Goryachiy udare (熱くうたれ)" で悩みました。
 発音が似ているのでそのまま使えはしますが、
当時、何を意味してる ”打たれ” か分からず困ったのですが…

 題名のクライノスチ ”極端” は、別の意味合いで ”頂点・絶頂” も
あるそうでして、そちらを使ってみて、問題児の "Goryachiy udare" を
”頂点・絶頂” 関連の言葉…
ちょっとストレートすぎるけれど、”熱くなぶられ・突かれ” を採用。
 
 結果、”現在進行形で冷め切った仲の貪り合い” という、失恋より重い内容になってしまいました。
 が、個人的には気に入っています。
 あくまで ”こういう捉え方もできる” とみていただければ幸いです。

 また違う意訳のコーラスが複数あるのは
”こんな感じだろう”と私が思いついたものを書き綴ったものです。
 本来であれば意味は変わりませんが、同じ歌詞が出てくると違う意味合いを交えたくなりますので、惜しみなくしてみました。

 もちろんこれが正解でないので、お好みに訳してくださいね。


 しかしながら、”極端” という通り、何度もループして聞いてしまう曲調も
相まって”極端”に聞きすぎたり、”極端”にこの曲とつながる曲を探しみたりと、一回聞くと離れられなくなる不思議な曲で、なんともタイトルとマッチした曲だと思います。


Live

 またこの曲は、2019年に2つのLiveヴァージョンがあります。

 1つ目はリリースからすぐのlive、2019年9月16日のもの。

 ノイズがありますが、一番前のオーディエンス席から撮影しているもので、メンバーの姿と手元がよく見え、彼らのプレイスタイルがはっきりと確認できます。
 アルバム基準の曲調ですので、コピーがしたい場合はこちらが参考になるかと思います。
 
 またすべての曲が短縮編集されているものの、この日のliveの全体模様がこちらで確認できます。


 2つ目はVKというコミュニティサイトで公開されていたLiveを有志がYouTubeに公開したもの(推察です)。

 こちらはゆっくりとしたテンポで、 歌い方にアレンジも加えられており、アルバムと違った感覚が楽しめます。
 そして生声により発音がしっかり聞こえるverで、これを聞いて発音を検証していました。
 
 この動画がなければこのまとめ記事は存在していませんので、この場を借りて投稿者さまに感謝申し上げます…

 

 他にもフタロイ~の曲はあり、興味が出た方はぜひYouTubeの本バンド
トピックスチャンネルから聞いてみてください。
 シンセ+ロシアンロックによる新鮮な感覚をぜひ、体験してみてくださいね。


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