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【理学療法士】職場で実践!公衆衛生 | 働く職員の健康・安全

公衆衛生学の知識を用いて健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。新年度が始まりました(記事投稿日は、2023年4月3日)

新入職員が入ってきて、病院が一気に賑やかになりました。

私は、病棟主任をしており、理学療法士だけでなく、多職種の職員に対しての研修をする機会があります。

私の場合は、公衆衛生学を売りにしていますので、やはりターゲットは、
「患者さんだけでなく、職員も含めた健康と安全」と思っています。

職員研修で、私が行う研修の内容を紹介します。


‖  ①職員の腰痛予防のための講習・実技の指導者


労働基準法で、重量物の制限は以下のように定められています

18歳以上の女性は、継続作業が20kg未満で、断続作業が30kg未満。
18歳以上の男性は機械を使わずに取り扱える重さの制限が55kg以下。

継続して重い物を運ぶなどの作業の場合は
作業をする労働者の体重の概ね40%以下、
手作業で55kg以上の物を持つときは2人以上ですることが必要

工場などでは、よく守られていても、医療現場ではなかなか浸透していないですよね。


我々のような回復期リハビリ病院では、自力ではなかなか動けない患者さんが多く、どうしても医療者が患者さんを持ち上げる作業が必要です。


当院でも上記は、まだまだ浸透不足なので、新人を中心に体重が重い患者さんの介助は、二人介助を励行して指導しています。

また、車椅子への乗り移りでは、適切な車椅子の使用法(例:アームレスト跳ね上げ)が可能であれば活用する

介助者の足元が踏ん張りにくい環境であれば、フットプレートが取り外し可能な時は取り外す

スライディングボードなどの動作支援ツールがあれば、使用方法を練習して、できるだけ患者を引き上げない、持ち上げない介助を体験してもらっています。


‖  ②リスク管理業務


患者さんの安全を守るための教育と、特に環境整備について指導をしています。



主任としてのリスク管理業務は、予算や教育をどのように配分するか話合いをします。

しかし、危ない環境の察知や、壊れているものが放置されていないかなどのチェックは管理職だけではできません。

皆が、安全な環境にあるかどうかは、皆の気づきで醸成されます。


‖  ③急変への対応(未然に防ぐ方法、いざ急変した時の対応)


安全に医療が遂行できるように、BLS(Basic Life Support : 心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと)の研修などを行っています。


3月は、新人以外の職員は、全員BLSの実技を行なってもらいました。
最近は、新しくBLSの資格を取ったセラピストも増え心強いです。

4月末から5月にかけては、新人にもみっちり実技を習得してもらいます。



また、どのような患者が、どの場面で急変するかについて「事前に察知するパワー」も必要です。講義やケーススタディーを通じて、職員に教育を行なっています。

↓↓講義スライド 一部抜粋




最終的な目標は、「健康的な社会を作る」なのですが、まずは自分ができるところから。

「健康的な集団を作る」と言うことで、腰痛予防や患者の急変予防(もし急変しても、しっかり助けることができる体制づくり)を頑張っています。



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