【R17：WORKS】バンドからアコースティックまで、幅広い表現を魅せる
Vo.wataruとGt/Cho.Toshiを中心に活動しているポップバンド・FeelAround（フィールアラウンド）。彼らの音楽性や、発表済みのCDやMV、ツイキャス配信の内容などについて聞いた。
J-POPの王道を貫く楽曲群
wataruいわく「FeelAroundの色は、Toshiの作る楽曲から生まれています。僕は、彼が思い描くイメージに沿えるよう、歌い方を工夫しています」。
実際に、公開済みの楽曲は、作詞作曲ともにToshiが手がけたものが多い。
代表曲のひとつである『EVE』は、wataruの加入後、新生FeelAroundの形を探るなかで作られた。「wataruは真っすぐに突っ走る人なので、飾らず、真っすぐ夢に向かう曲になったらいいなと思って仕上げました」。
楽曲のイメージカラーは青だ。「僕のなかのwataruのイメージが青だったので、『青っぽい曲』を目指しました。MVを撮ったとき、監督が青を基調にした映像にしてくれたときは『伝わったのかな』と嬉しかったですね」。ちなみに、実際にwataruが一番好きな色も、青とのことだ。
シンプルな言葉で綴られた、悪く言えばありがちな夢への想いを綴った歌詞が、疾走感のあるサウンドに乗ることで、嫌味なく説得力を強めている。聞いていると勇気が沸き上がり、「自分もがんばろう」と思える楽曲だ。メジャーアーティストのそれとも遜色ない、クールなMVも必見である。
2019年9月に発売したEP『Chocolate Puzzle Piece』に収録されている『Smile』は、wataruが作詞作曲を手掛けた。
「何かにつけて曲を作っていますが、ライブで反応がよかったものを繰り返し演奏するので、レパートリーに定着することは少ないです」。
それぞれが作った曲は、スタジオに持ち寄り、実際に合わせながらアレンジしている。「皆で作るのがバンドだって思いがあるので、最低限の要望だけ伝えて、あとはセッションしながら作っています。CDも全て生演奏で収録しました。DTMを勉強する気はありますが、ふたりとも機械が得意じゃないんですよね」。
さらなる新曲の発表と、音源のリリースに期待したい。
制約の中でもできることを、新しい価値へ昇華する
コロナ禍によってライブ活動を縮小している現在も、2018年夏ごろから始めたツイキャス配信は継続している。
「配信ライブでは、意識的に、普段と違う一面をみせています。まったり話している姿とか。ライブでのパフォーマンスやSNSの文章でしか僕らを知らないファンの方にも、楽しんでいただける内容を目指しています」。
近年は、Toshiとwataruのふたりだけで、アコースティックなライブをすることが増えている。
「バンドとして動けないなら動けないで、しっとりした曲、アコースティックならではの良さもアピールしたいと思っています。wataruはバラードが上手なんですよ」とToshiが言うと、「そうですね。バラードも得意です」とwataruは応えた。
代表的なバラードとして、wataruは『Canaria』、Toshiは『Ice Flower』を挙げた。いずれも切々とした感情を歌い上げる、wataruの歌声の持ち味が生きた楽曲だ。
YouTubeチャンネルには、上述の楽曲のライブ映像やMV、カバー動画などが多数上がっている。
特にMVは、クールなイメージを前面に押し出した『EVE』、俳優を起用したドラマで青春を表現した『スタンドバイミー』、なにげない風景写真とスタジオでの映像が郷愁を誘う『PAST』と、いずれもクオリティの高い作品に仕上がっている。
「自分たちの楽曲の中でも、メッセージ性の強い3曲をMVにしています。新しい作品も上げていきたいですね」。
2019年9月に発売したEP『Chocolate Puzzle Piece』は、ミディアムナンバーからバラードまで網羅した、FeelAroundの名刺代わりの一枚だ。
過去に発売した三枚のシングルと合わせて、ライブ会場やネットショップで入手できる。彼らが今後、どのような展開を見せてくれるのか、楽しみだ。
text：momiji photo：Ikue Asaka
INFORMATION
1stCD『Chocolate Puzzle Piece』（全６曲）1,000円
ラバーバンド（緑・ピンク） 各色500円。２色セット800円
ライブ会場およびWEB SHOPにて好評販売中！
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[総合受付]下北沢MOSAiC ※計12会場同時開催
[チケット] e+ / チケットぴあ / ローソンチケット
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