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【R11:WORKS】バラエティ豊かなアニソンロックで構築する、圧倒的な世界観

Vo.bell(ベル)、Gt.ryo、Ba.章太郎(しょうたろう)によるアニソン系ロックバンド・Hi Lu SeMAL(ひるせまる)。彼らのステージに対するこだわりと、20年に発売を予定している1st Singleの内容について訊いた。

ライブへのこだわりと、個人での活動

普段は、週一回ほど集まっているというHi Lu SeMALの3人。楽曲の練習はもちろん、衣装やライブの演出を話し合ったり、セットリスト全体を一つの物語とするために曲間の繋ぎや語りを考えたりしている。「準備に時間をかけたいので、ライブ本数は絞っています」。

章太郎は、バンド以外にも『ファンTAG(ファンタジー)』名義でのソロ活動を行っている。「とにかく音楽で食べていけるように、ベーシストとしても、作曲家としても頑張っています」。

シンガーソングライター・橘高大和のサポート演奏を務めたり、作曲コンペに参加したりすることもある。

ryoもまた、しばしばアコースティックギターで他のアーティストのサポート演奏を行っている。「ソロの弾き語りも、趣味として再開したいと思っています」。

bellは現在、Hi Lu SeMAL以外では活動していない。「楽器は、ピアノが少しだけ弾けます。弾き語りをやったこともあるんですが、何か違って。やっぱり、ハンドマイクの方がいいなと思いました」と語る。

「ハンドマイクだと、自由に動けるじゃないですか。自分にとって、ステージはショーみたいなものなんです。聴くだけじゃなくて、見て楽しんでもらいたいです」。

オリジナル曲の振り付けは、ダンスが得意な妹に手伝ってもらいながら考えているという。

横浜や川崎、二子玉川などで路上ライブを行うときもあるbell。「色んな人にひるせまの曲を聴いてもらいたくて、自主的にやってます。日によって全然反応が違うけれど、聴いてくれる人が増えてきて嬉しいです」。他のメンバーも都合があうときは参加している。

路上では、外国人が足を止めてくれることも多い。

「アニソンっていうのが、海外の方からしたら『ジャパンな感じ』でいいのかもしれませんね。むしろ、こっちからアメリカに行ってライブをしてみたいです」と章太郎は言う。

いつかアニメの主題歌をひっさげ、海外で歌う彼らを見る日が来るかもしれない。

1st Single『Determination』

Hi Lu SeMALの楽曲は全て章太郎が作曲し、作詞は章太郎とbellの共作だ。ryoは主にギターパートのアレンジで参加している。

ベースとギター以外のトラックを作っているのも章太郎だ。「DTMの技術は養成所で身に着けました。作曲の理論は大学で学びましたが、あまり意識せず、感覚でやっています」。

歌詞を書くのは苦手だと言うが、信念をもって取り組んでいる。「単語を並べただけで薄っぺらいのは嫌だし、難解すぎるのも嫌ですよね」。

しかしbellは「章太郎の歌詞を解釈するのは難しいです」と嘆く。

「私は歌詞が送られてきたら、ぱっと見て、色をイメージして歌うようにしています。それが一番分かりやすいので。たとえば『Determination』は、クリアな青のイメージです」。

同曲は、Hi Lu SeMALの代表作であると同時に、最初に作ったオリジナル曲でもある。

「世の中について疑問に思っても、別にいいやってスルーしちゃうことがありますよね。『気づいてたのに変えられなかった。それを変えよう』と主人公が決心する曲です」。

疾走感のあるトラックに乗って暴れるギターとベース、複雑なメロディを歌いこなすbellのボーカル。まさに彼らの良さが詰まった王道アニソンロックだ。

『Determination』は、章太郎とryoがソロ時代に作った曲をカップリングに収録した1st Singleとして、20年春に発売予定だ。ジャケットはプロのイラストレーターに依頼し、クールな仕上がりとなっている。

彼らのCDは他にもう一枚、19年12月19日に発売済みの『海上都市の月と僕』がある。東京五輪の選手村に予定されている晴海ふ頭を『海上都市』、レインボーブリッジと各国から集まる選手たちを『虹』にたとえて歌い上げた幻想的な曲だ。

ぜひ彼らのライブ会場へ足を運び、2枚とも手に入れたい。

Text:Momiji

INFORMATION

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1st CD 『海上都市の月と僕』
Hi Lu SeMALによる東京オリンピック非公式応援ソング。まるで海に浮かぶような、心地よい浮遊感に包まれるサウンドを体感したい。2019年12月19日リリース。全2曲、¥500 (税込)。

1st Single 『Determination』
Comming soon !!

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