見出し画像

【R20:WORKS】多様な個性と音楽性が織りなす、唯一無二のバンドサウンド

Vo/Gt.髙嶋龍也、Ba/Cho.山岸佑司、Gt.後藤雅智、Dr.浅野敢太からなる4人組ロックバンド、3 Tone Sunburst(スリートーン・サンバースト)。中学生からの幼馴染でもある彼らの素顔と、楽曲づくりの内実に迫った。

100人の友達のかわりに、4人の親友を得た

3 Tone Sunburstでは、メンバーの性格や特技を活かした役割分担を行っている。楽曲制作の中心は高嶋、ブログ更新などの広報担当は浅野、HPの制作や動画編集といった技術面は後藤、経費やスケジュールの管理は山岸といった具合だ。

「大学に入ってからは特に、いつも4人で過ごしていますね。学校の授業やアルバイトのスケジュールもバンド優先で組んでいます」と、浅野は語る。

そんな彼らに、互いのことを紹介してもらった。

バンドのリーダーを務める山岸は、何でも屋として他のメンバーをサポートすることが多い。「彼は器用です。色んなタスクを並行してできます」「頼りになります」「お母さんのように、厳しくも優しく導いてくれます」。

後藤は、常にSNSの動向などを注視し、アンテナを張り巡らせている。「彼は視野が広くて、周りを見て行動できるのが凄いです」「一緒に最新の機材を買って研究するのが楽しいです」「ひとりだけ楽器未経験のところから頑張って、リードギターをやってくれて、すごい努力家だと思います」。

浅野は自己プロデュース力が高く、顔が広い。「人脈を築く際の窓口になってくれて、助かっています」「新曲をやるたびにドラムが上手くなっていたり、歌詞に対して意見をくれたり、楽曲のクオリティアップに一番貢献してくれています」。

高嶋は、他の全員から「最もアーティスト気質だ」と評される。「彼のセンスや、音楽的な才能が、バンドの核になっています」「他のメンバーのことや、バンド活動のことを、すごく考えてくれています」。

「よく、『方向性の違い』で解散するバンドがいるけど、僕らは方向性が違っても解散しません。なぜなら、バンドである前に、親友だからです」と、高嶋は断言する。

「10年後には、バンドとして成功するのはもちろん、親友から大親友に進化していたいですね」。

その仲の良さは、彼らが定期的に配信しているツイキャスなどでも垣間見える。ライブでのクールな姿とのギャップは、ファン必見だ。

『3 Tone Sunburstの音楽』で、影響を与えたい

これまで作ってきた約20曲のオリジナル曲は全て、高嶋が作詞と作曲を行っている。「お風呂のなかとか、リラックスタイムにフレーズを思いつくことが多いですね。急いで録音して、アイディアを膨らませます。曲にまとまったら、ギター弾き語りの形で録音して、メンバーに共有しています」。

アレンジは4人全員で行っている。「音楽的なルーツがバラバラなので、意見がぶつかることも多いですが、みんな納得いくまで、ちゃんと整うまでアレンジしています」。

幼いころはクラシックピアノを習い、80年代の洋楽をよく聞いていた山岸。「『ザ・邦ロック』って感じの曲や、パンクが好き」と語る浅野。J-popからラウドロック、洋楽まで幅広い音楽に触れてきた後藤。70年代の日本の歌謡曲やフォークを聴いて育ち、アニメソングなども好む高嶋。すべてが融合して『3 Tone Sunburstの音楽』が生まれている。

彼らの代表曲である『決意』は、とりわけ制作が難航した。

「最初に聞いた時、高嶋の弾き語りで完結していると感じたんです」と山岸は振り返る。「そこに、どうやって僕らが入っていくか。ひたすらスタジオで詰めて、進まなくて、を繰り返しました」。

『決意』と同時にサブスクリプション配信を開始した『スピーチコード』も、ファンからの人気が高い一曲だ。キャッチーで軽快なポップロックでありながら、自らの在り方を問うような歌詞が印象に残る。

彼らのこだわりは、『どこにもないものを作る』ということだ。

「唯一無二であってこそ、誰かの心に引っかかって、影響を与えられると思うので」と、高嶋は語る。「そういうものを目指して書いた歌詞やメロディに、メンバーから『よく分からない』とか『矛盾している』とかツッコミをもらうこともあります。自分では気づけない部分が多いので、直すべきところは直して、クオリティを上げています」。

彼らの楽曲群は、高嶋が原石を掘り出し、全員で磨いた宝石のようなものかもしれない。

「ただ聞き流される音楽じゃなくて、どこかに引っかかる、僕らの音楽をきっかけに変化してもらえるような体験を届けたいです」とは山岸。「気持ちが晴れやかになるでも、僕らのファンになってくれるでも、何でもいいんです」。

たしかに編者は、初めて訪れたライブハウスで、偶然、初めて聴いた彼らの演奏に『何か』を感じ、今回の取材を申し込んだ。

次はどのような作品で、どんなインスピレーションを与えてくれるのか、楽しみだ。

text:Momiji

INFORMATION

1st mini album『青年は、夢を零(あや)す』および1st single『歌ひ女/決意』は、ライブ会場にて販売中さらに。各種サブスクリプションサービスにて、音源配信中!

関連記事



お読みいただき、ありがとうございます。皆さまからのご支援は、新たな「好き」探しに役立て、各地のアーティストさんへ還元してまいります!