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受注生産

前の記事でアップサイクルの紹介をさせて頂きましたが
当店では受注生産でも洋服をお作りしております。

衣服廃棄問題からアップサイクル作品を制作していたのですが
やっぱり服を1からデザインしたいという思いがあり…
そこでオーガニックコットンやリサイクル素材などを使用した
受注生産ラインを始めました。

なぜ受注生産なのか?

▷大量の衣服ロスの現状

大量生産による衣服ロスにより新品も含め
まだ使用することができるにも関わらず廃棄されています。
ファッション業界ではブランドの価値を保護する為に
売れ残った商品は焼却処分するのが一般的です。

日本国内だけでも生産され世に出回った衣料品の半分は売れ残って
そのほとんどが衣服ロスいとなり、その量は日本だけでも
年間10億着以上と言われています。

・衣服ロスが発生する1番の原因である過剰生産は
・ファストファッションの流行
・トレンドの変化や生産者が商品を多く売りたいが為の大量発注
・在庫量の適正化ができていないこと
・気象問題
など様々な問題が原因となっております。


出典:環境省ホームページ


▷衣服ロスや生産過程による環境破壊

衣料品が廃棄される手段の多くは焼却処分です。
焼却処分で発生するCO2は地球温暖化などの環境問題を加速させます。
また、衣服を生産するには、原料であるコットンの栽培や染色などのために
大量の水を使用するなど地球の資源が沢山使われています。
単に衣服がゴミになってしまうだけでなく
衣服の生産過程で環境負荷が生まれています。

国内で1年間に供給される衣服の製造から廃棄までの工程で
排出される二酸化炭素(CO2)は推計で9500万トンに上り
世界の衣服業界全体の4・5%に当たります。

ファッション産業は石油産業に次ぎ
世界で2番目の環境汚染要因と指摘されています。
世界全体の二酸化炭素排出量のうち
実に8%以上がファッション業界からの排出。
この数字は航空業界と運送業界の合計を越えます。

ファッション業界は製造から販売、消費、そして廃棄に
至るまでのプロセスで大量に二酸化炭素を排出し
地球温暖化に拍車をかけていると批判されています。
大量生産・大量消費が環境により大きな負荷を与えているとし
衣服を大事に長く着ることやリサイクルの推進などがとても重要になってきます。

出典:環境省ホームページ


▷衣服ロス対策として

受注生産にすることで過剰在庫をなくし、衣服ロスを0にすることが可能です。
オーダーが入り次第自社アトリエ or 沖縄県内の工場さんに
少ロットから生産して頂いております。

洋服を作る際に心がけていることとして
なるべく残布が出ないようにパターンの段階で生地幅を計算し
なるべく直線的なラインでお作りしています。

生産の際はなるべく残布が出ないような製造方法で行います。
それでも生産過程で余った生地や繊維くずなどを再利用し
新たな商品へ生まれかわらせ、ゴミをなるべく減らすように工夫し
洋服の生産の際に出るゴミ0を目指したもの作りをしています。



▷服を新しく生産することの矛盾

受注生産や天然素材を使用した洋服作りをする背景には、
アパレル業が大量生産、大量消費、大量廃棄によって
計り知れない環境負荷や労働問題があります。

アパレル産業が環境問題に与える影響は大きく、
環境問題に取り組んでいる中で
新しい服を生み出すということは活動内容に対して
矛盾している分野かもしれません。

ですがファッションが好きで、今のファッション産業を変えたい
環境問題環境に配慮しながらおしゃれも楽しみたいという方に
選んでいただけるようなブランドを目指して
地球に感謝しながら洋服をお作りします。

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