どの子もキラキラする授業とは?
2021/12/26に,新潟算数サークルMacの研修があった。そこでの学びを整理し,言語化していきたい。
0.発表に向けて
発表に向けて一番悩んだことは,「どの子もキラキラする算数授業」というテーマに対して考えがまとまらなかったことである。
どの子もキラキラする授業って?どの子もキラキラしない授業って?
そんな問いをもちながら,11月,12月の授業を過ごしてきた。
キラキラしない場面を考えることによって,少しずつキラキラする場面のことも見えてきた。
まず,一人一人「分かっていること」「分からないこと」は違うことを前提とした上で,「分からないこと」を大切にして,問いや目的を一緒に考えていくことから学びが始まる。
次に,その調べる方法や見通しがもてないと子どもたちの推進力は途中で止まってしまう。
そして,その問いや目的に対して,一人一人が考えを関連づけるための手立てが必要だと思う。
そこで,考えたのが以下の3つの手立てである。
今回は,この3本柱に直観と論理を重ねて発表したが,そこについては次節で振り返る。
1.研修会での学び
1.1.自分の発表について
発表を終えて,まず感じたのが
・どれだけ伝わっただろう?
・伝わりにくい発表になってしまった。
という,不安感である。
この大きな要因として,3つある。
①「直観」と「論理」という言葉の曖昧さ
「直観」と「論理」という抽象的な言葉を使うことで,手立てと重なり合うこともあったが,内容が複雑化したように思う。
②発表目的の明確さ
「何のために発表したか?」という問いに対する答えとして,1つは「自分の学びを更新するため」ということを考えていた。また,「参会者の方が少しでも持ち帰れるものを話したい」という想いもあった。
しかし,発表について考えていく中で,「自分が学んできたものを詰め込んで,15分で伝えるか?」という意識になっていたかもしれない。
「伝わること」ではなく,「伝えること」が目的になってしまったのが,今回の発表だったように思う。
③余白
②とも関連するが,そのため余白や余裕が発表中にはなかった。
「いかに時間内に伝え切れるか?」そればかり考えていた。
次に,発表するときは,参会者の方と考え,悩み,愉しめる発表に近づけるようにしたい。
※拙い発表ですが,発表資料はコメントいただければ,お渡しすることはできるので気軽にコメントしてください☺️
1.2.研修会での学び
その後,Macのメンバー1人と講師の先生方2人の話を聞いて,学んだことや自分のフックに引っかかったことをまとめていきたい。
◎これまで数学的な見方・考え方に囚われていたように思う。しかし、領域でも捉えたり、算数の教科として大きな目標に向かって思考する多様な考えを受け止めていきたい。
◎子どもの学びは、大人の学びと相似形。自分の学び方を一つの参考としながら,より自然な形の学びについて考えていきたい。
◎知識・技能の差と,思考・判断・表現力の差
→知ると分かるも関係があるかもしれない。
◎素直な子どもの考えをベースとした授業
◎子どもの行為の裏にある目的を問う
→目的と行為をつなぐ
◎活動性,見取り,方向性
→子どもが活動できる場を作らないと,子どもがどのように動くかは見取れない。ただ活動して終わりではなく,その方向性を絶えず見取り,調整するためにどう関わるかを考えていきたい。
2.今後,大事にしていきたいこと
自分が大事にしたいことは,「一人一人が愉しめるか」ということ
うまくいかなかったり,悩んだりする時間があってもいい。ただその分,自分の中に納得感が生まれたり,次に考えてみたいことが見つかったりする。そんな中で考えることを愉しむ子どもの姿を大事にしていきたい。
そのために,足りないものはまだまだありますが,まずは
・子どもの思考や問い
・見取りとフィードバック
・丁寧な教材研究
の一つ一つについて考えていきたい。
最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
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