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彼と別れました

ふう、と。
息をつきたいくらい、いろいろなことが終わりました。
今日という日をしっかり終わらせるためにも、今の気持ちを書きとめておきます。

結論からいうと、私はほとんど彼のことを知らなかったんだと思います。
心の内では、知ろうともしていなかったんでしょう。
口では知りたいといいながら、彼のことを見れていなかった。
人としては好きだった、それはたしかだけれど、恋としての好きではなかったのかもしれない。
友達としてなら、ずっと関わっていられたかもね。

思えば、思っていたことを素直に言わずに、飲み込んでばかりだった。
だけどあなたも、確かめようとしてくれなかったね。
そういうところが噛み合わなかったんだろうね。

楽しかったよ。すごくいい思い出だった。
あなたと知らないことをして、あなたと知らない場所に行って、あなたの想いに触れて、わたしは間違いなく成長できた。
でもきっと未来がないんだろうなって、薄々気づいてたよ。

あなたの浅はかな考え方が、どうも理解できなかった。
一緒に歩いていても歩幅を合わせてくれないことに、私はイライラしていた。
街をゆっくり並んで歩く、他の恋人たちが少しだけ羨ましかった。
そんな恋人たちを追い越していってしまうようなあなたの後ろを、いつも歩いていたけれど。
何も言わずにどんどん決めてしまうあなたに、もうついていけないと思った。
この人は私のことを大事にしてくれるのかな?
この人と一緒にいて幸せになれるのか、幸せにしたいと思えるのか、次第にわからなくなった。
手を繋いでいても、心が繋がっていない。
最後はLINEで終わらせようとするところも、すごく嫌だった。

あ~あ。
そんな感じに終わりました。
今度付き合う人とは結婚したいと、ずっと一緒にいると思っていたのに、そうはなりませんでした。
むしろ、そんなふうに思っていたからうまく行かなかったのかもしれません。
泣かないと思っていたけれど、予想どおり涙のひとつも出ませんでした。
むしろどこか安心すらしています。あの人に私の大事なものをあげなかったことに。

こんなに落ち着いているのは。
私は、私自身が冷たい人なのかとも思ったけれど。
それは終わる心の準備がとっくにできていたから、なのかもしれないです。

恋人と別れるのはこれで2度目。
時間が優しいことを、私は知っている。
最初の彼氏と別れるときよりも、それだけでずいぶん気が楽です。
しばらくは仕事に集中して、このモヤモヤをかき消してしまおうと思います。


1年前のちょうど今頃、七夕の願い事に「彼氏が欲しい」と書いたことを、先週一人で出かけたときに、同じ場所で七夕の笹を見かけて思い出しました。

「かっこよくて 優しくて 私のこと大好きで
経済的にも余裕のある 彼氏が欲しい」

願い事を書いたあとに付き合い、1年経つ前に終わってしまった。
だからご利益はあるはず。そう思い、今回はもう少し具体的に書いて、笹に吊るした。笑
今度は私のことを大事にしてくれて、私も心から大切に思える相手に出逢えれば、それだけでいい。
かっこよさやお金は二の次だけれど、おまけで。
そういう想いをこめて書いた。
その時には、もう終わりが近いことはわかっていた。

去年願いを叶えてくれた笹。
今年も素敵な出会いがあることを期待して。
今年じゃなくても近い未来に、一生ものの恋が始まりますように。

2024.6.16 羽忘

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