夢の洗濯機
洗濯機を自分で買ったことが無い。
人並みに女性とお付き合いをしてきた中、いまだに自分の感情の根っこの部分に居座り続けている人が1人いる。
この先を読み進めると女々しい奴だと思われることだろう。
否定はせん。
20代前半で故郷に出戻り、今のご主人と知り合い瞬く間に結婚、子宝にも恵まれ今では子供を塾に送り迎えの日々がインスタから流れてくる。
ママ友の井戸端会議をガーミー(ガールズミーティング?)と称して、その時流行りのたいして美味くなさそうなケーキなんかをアップするような健全な普通の母親。
日々成長する我が子に触れる機会に充足感を感じ、確実に専業主婦としての幸せの価値を見出しているだろう。
あの頃、深夜に仕事から帰ってきてシャワーを浴びて髪を乾かすのを面倒くさがって頭にタオルを巻いたまま寝てしまうな癖、漫画のような寝顔。
結婚したら広い家に住んで洗濯機はビルトインのおしゃれな物を絶対置くから!‥なんて、幸せな未来の生活について語ったこと。
そういや夢の洗濯機の購入は達成したんだろうか。
地元での両親や友人とのあたたかい関係性、豊かな自然の恵みを受けてスローライフを地で行く生活。
もっといい洗濯機を買って子どもらのユニフォームやら洗濯物をガシガシ洗ってたりするのかな。
洗濯機を買うのは夢で終わりそうだなあ。
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