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種まき⓪種まきしないと収穫はない#8:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだら、どうなるか誰にも分からない。

最近やっている種まきを紹介していく。
ゼロ個目:種をまかないと、収穫はない

頑張らずに、作物を収穫したい。


今は企業向けがメインなので、個人向けの自社ブランド商品も作っていきたい。
 
時間が無限に有れば、ゲームとして、広告とか営業とか1つ1つ試行錯誤しながらやってみたい。
しかし、だらだらユーチューブを見ている時間を削るまでのモチベーションはない。小さな会社に予算もない。
 
やる気もお金も時間も使わずに、新しい商品を作って売りたい。
 
 
夢を語ってタダで人を働かせるようなことはしたくない。
それが売れて、自分たちが儲かるだけでは、面白くない。
 
どうせやるなら、日本が良くなる可能性のある方法でやりたい。
 
 

普通なら、考える時間すらもったいないような無理難題。
僕には、やる気もエネルギーも無いので、うまくいく方法を考えるしかない。
 

種まきにも色々な方法がある。

1種類の種を慎重に選び、畑を整備し、みんなで大切に育てるのも、1つの方法。
空き地に10種類くらい播いて、なるべく手間をかけずに育つ事を期待する方法もある。育つのは1つか2つかもしれないが、一番その土地に合った作物で、後々手間もかからず、大きく育つ可能性がある。
 
 
その育った作物から種を取って、他の人にも配り、少しづつ広がり、やがてお腹をすかせた人たちを救う事になる。
 
どちらにしても、種を蒔かないと、何もない所で作物は育たない。
 
今の会社に出会った時に、空き地を見つけた感じがした。ここなら自由に種まきができる。
 
 
この種が育って売れなければ、生活が破綻する。
そんな必死さはみじんもない。
家の隣に自由に使える空き地を見つけたから、面白そうな種を蒔いておこう。って感じ。
 
人生や会社の存続をかけるような事でもなく、ほとんどお金も時間もかけずに、個人の楽しみとして、会社を使って遊んでいる。


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前回


登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
またそのうち。

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