【note】不登校になったらなにを学校と話し合えばいいの?
話し合いをはじめる目安は
不登校になった後、明確に「明日から不登校開始!」とはなりませんが、そうですね、週に1~2回以上、「熱が出てやむなく行けない!」というようなケースを除く、行かないと決めた欠席や、登校を拒否して行けない、が続いていたら。
これが、学校の先生と話をする目安になるかなと思います。
先生から、「どうしましたか」「大丈夫ですか」ご連絡が入ることもあれば、入らないことも。
自己申告で良いと私は思います。
上記の根拠は、文部科学省による不登校の定義。こちらですね↓↓
「年間30日以上の欠席」というのはどの程度かというと、週に1回コンスタントに欠席を続けると到達する欠席日数。
数日~月単位で登校しない日が集中して、また行くようになって、、
そんな「さみだれ登校」「行き渋り」(★今は「さみだれ登校」のほうが使われます。「行き渋り」はちょっと古い印象。)の状態も、学校に相談して良い目安かなと思います。
なんで学校と話し合う必要があるのか
それは、義務教育課程である小学校・中学校では、在籍している子どもが長く休んでいる場合、学校側は、子どもの安否確認をしなくてはならないという義務があるから。
それから、その後の成長過程で受験を考えている場合など。
学校と何も相談しないと、シンプルに欠席は「欠席日数」にカウントされ、通知表にもなにも記載ができなくなりますので、内申点に影響してしまいます。
そうすると、今は考えていなくとも、将来受験したい学校が出てきた場合に、もしもその学校が内申点を見る学校でしたら、そこがネガティブに働いてしまうんです。そんなことが、です。
今は、内申が関係ない学校も増えてきましたが、国公立や、倍率が高い偏差値の高い学校なんかは、受験者の差をつけるために内申点も要件に入ってくるところが多いです。
出席認定+成績づけについての相談、そんな程度は、事前にクリアしておけば済む話ですからね、サクッと話し合ってしまいましょう。
あとは、シンプルに、気が変わったときなどに学校に再度行きやすいように、ちょっと困ったときに学校にヘルプしやすいように、そのために前向きにコミュニケーションをとるということですね。
学校と話し合って決めることは
さてでは本題。学校と話し合って決めることはというと。
これはルールがあるわけではありません。
学校側は安否確認のために、当事者側として考えたいことは、出席とか成績とか、いつでも行きやすい・ヘルプを出しやすい関係でいるためのとか、子どものセーフティネットを維持するためにですね。
これは私の場合ですが。
うちは不登校期間中にお引越しして住所が変わったため、転校前の学校、転校後の学校、県が異なる2校での実経験に基づき、こんなことを先生とお話ししました。
今後の学校の通い方について
連絡を取り合う方法について
子どもの様子の報告について
プリント類の受け渡しについて
出席扱い&成績づけについて
1つ目、学校の通い方については、担任の先生、それから支援クラス担当の先生も交えてご相談しました。
ぶっちゃけ、その後どうなるかはわからないので、先のことまでは決められません。
「今後変わるかもしれませんが、」という前提のもとで、今の段階では「平日はフリースクールに通い、学校の学習は進研ゼミの教材で進度に合わせて進めます」とし、フリースクール側からの出欠+子どもの様子の報告+学習状況の報告で、出席扱い+通知表も記載しますねとなりました。
もう1つの学校では、算数の授業だけオンラインで受けることで出席扱いに、成績はつけられませんでした。
2~5つ目までの相談は、学校長+副校長先生とお話しして決めました。
大変ですが、学校に伺って校長室か会議室かなんかでお話しする必要があります。
今後の学校の通い方について
ご面談は子ども同席でも保護者様だけでも。
★どのくらい来れそう?全く来ない?好きな科目だけ出席するのもありだよ?別室で学習するのもありだよ?運動会は?遠足は?行事はどうする?
うちの場合は、本人のその場の意思に従いました。
転校後の学校では、最初は「体育だけ行く」と言うので、そのように話を進めていましたが、始業式+数日登校でくじけて、結局ALLフリースクールとなりました。
★給食はどうする?
これについては、全く登校しなそうであれば、止める手続きができます。先生経由で手続きに必要な書類を作成するか、自治体の担当とやりとりします。
給食費は、これは自治体によって違うんですかね、先に全額支払い、休止したら後から返金していただける場合と、請求も止まる場合とあるように思います。
★教科書はどうする?教材はどうする?
「購入しない」もありです。
私個人の考えとしては、教科書は購入したほうが良いかなと。
教科書はとてもよくできているうえに安価です。各教材会社が出すドリル等は、すべて学校の教科書に従って開発されていますからね。
連絡を取り合う方法について
面談、メール、電話いずれか折り合いのつく方法でやりとりしましょうと決めます。
実際に本人の顔をみたいからと、定期面談が提案される学校は多いのかなと思います。
これは、各家庭によって方法はさまざまだと思います。
うちは、
週報+月報を校長先生・副校長先生宛てにメールで送る
プリント類の受け渡しの際は、本人も連れて学校に伺う
これが取り決めをしたコミュニケーション方法ですね。
そのほかは柔軟に。
子どもの様子の報告について
これは学校側の安否確認タスクですね。
前項とかぶってしまいますが、「元気ですよ~」「こんな風に過ごしていましたー」などの報告は、対面での定期面談、オンラインやお電話もあるかと思いますが、こちらも都合の良い方法でやりとりをします。
フリースクール等に通っている場合は、フリースクール経由で、その子の出席状況・学習状況を報告することもあります。
うちの場合は、私がフリースクール管理者として、どのように過ごしたか、学習の状況なんかを200文字程度で1週間分の報告を週報に記入し、提出しています。
何かのタイミングでお電話をする際にも、こんな風に過ごしていますというお伝えは意識的にするようにし、先生からも、どんな様子かはお尋ねいただけます。
プリント類の受け渡しについて
最近は、学校からの連絡事項はアプリやメールでという学校も増えています。
すべて遠隔で、電子で、が可能な学校もあれば、現物しかないので、受け取りに行く必要がある場合と。
後者のほうが多いのではないかなと思います。
うちの場合は、1~2か月で新しい案内やプリントがたまるので、訪問できる日をメールかお電話で先生とお話しして調整し、子どもも連れて学校訪問をしています。
これは非常に主観的なマメ情報ですが。
学校経由で配布されるイベント情報や教育支援のチラシは、教育委員会や国・自治体のお墨付きのものがほとんどです。
こういう情報は、自分でネットから調べるのは大変なので、、。学校経由でもらえる教育関連の情報は、積極的に受け取っていただくほうが良いと思います。
出席扱い&成績づけについて
こちら、前例が少ない学校もまだまだ多いです。
そして、学校側とのご相談によって、出席扱いが認められるか、成績をつけていただくことができるかは、全て、その学校の学校長の判断に100%依存します。
でも、文部科学省では、近年やっと、「学校外の受け皿を整えることが本当に大事よね!」と、これまでの「学校に戻れるように支援しよう」との方針から改められています。
ので、学校を休んで別の学びの環境を選択した子の出席扱いについては、子どもの様子を確認する手段をしっかり決めたうえで、前向きにOKしていこうと。NGを出す学校は、むしろNGだよねという雰囲気にはなってきています。
成績づけはなかなかハードルが高いのですが、こちらは、要するに、先生が通知表の記載をするために、学校で行っている学習を他の場所で進めている証拠と習熟度がわかれば良いはずですから。
日々の学習状況の報告と、習熟度の確認は、テストだけ受けに行く、これもありかと思います。
方法はいろいろありますので、こちらもとにかく相談ですね!
なお、出席認定&成績づけは、フリースクールに通っていても、ホームスクーリングでも、どんな環境でも相談ができるものです。
うちの場合は、1校目では親の立場ですべて交渉、2校目は途中からフリースクール管理者としてコミュニケーション方法の調整について交渉しました。
いきなり学校長と直で相談するなんて震えるかと思いますが、、
現状日本では、学校とのコミュニケーションのために、間に入ってくれる職種は存在しないため、親がムキムキになってがんばるほかないです!!
フリースクールによっては、その交渉、すべて間に入ってくれるところも最近は多いですよ。うちもそのように体制を整えております。