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フリースクールが競ってアピールしてる「出席認定」ってなんですか?!

登校しなくても出席扱いとして認められる制度

です!
もうそのまんまですが。
文部科学省のワードを用いると、「出席扱いの要件」。

出席扱いとは、在籍校に登校しなくても出席したこととみなしましょうという要件。
文部科学省のHP内、「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」の、別記1「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて、に書かれています。

要するに、在籍している小学校・中学校を休んでも、他のところで学習したり指導を受けますよと、そちらを、在籍している学校にもちゃんと伝えていますよということを、在籍校の校長先生と取り決めれば、ホームスクーリングの日も、フリースクールに登校した日も「出席」としてねということですね。

せっかくなので別記1引用しますね。長いですが。。

2 出席扱い等の要件
不登校児童生徒が学校外の施設において相談・指導を受けるとき,下記の要件を満たすとともに,当該施設における相談・指導が不登校児童生徒の社会的な自立を目指すも のであり,かつ,不登校児童生徒が現在において登校を希望しているか否かにかかわらず,不登校児童生徒が自ら登校を希望した際に,円滑な学校復帰が可能となるよう個別指導等の適切な支援を実施していると評価できる場合,校長は指導要録上出席扱いとす ることができる。
(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。 (2)当該施設は,教育委員会等が設置する教育支援センター等の公的機関とするが,公的機関での指導の機会が得られないあるいは公的機関に通うことが困難な場合で本人や保護者の希望もあり適切と判断される場合は,民間の相談・指導施設も考慮されてよいこと。ただし,民間施設における相談・指導が個々の児童生徒にとって適切であるかどうかについては,校長が,設置者である教育委員会と十分な連携をとって判断するものとすること。このため,学校及び教育委員会においては,「民間施設についてのガイドライン」(別添3)を参考として,上記判断を行う際の何らかの目安を設けておくこと が望ましいこと。
(3)当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること。
(4)学校外の公的機関や民間施設における学習の計画や内容がその学校の教育課程に照らし適切と判断される場合には,当該学習の評価を適切に行い指導要録に記入したり,また,評価の結果を通知表その他の方法により,児童生徒や保護者,当該施設に積極的に伝えたりすることは,児童生徒の学習意欲に応え,自立を支援する上で意義が大きいこと。なお,評価の指導要録への記載については,必ずしもすべての教科・観点 について観点別学習状況及び評定を記載することが求められるのではないが,児童生徒のおかれている多様な学習環境を踏まえ,その学習状況を文章記述するなど,次年度以降の児童生徒の指導の改善に生かすという観点に立った適切な記載に努めることが求められるものであること。

文部科学省のHP内、「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)
別記1「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて、

出席扱いなぜそんなに重要なの?

なぜこの「出席」そんなに重要かというと。
小学生であれば中学受験、中学生であれば高校受験の際、テストの点数に加えて、「内申点」が合否判定の要件に何割か入ってくる学校があるんです。
国公立の学校を受ける場合は必須。
私立の学校も、偏差値上位の学校でしたら必要になります。

中学校までは義務教育なので、みんな自動的に中学生にはなれます。
どれだけ欠席していようと勉強を全くしていなくても、受験全部落ちてしまっても、学区内の中学校に行けます。

でも高校受験の場合は、みんな受験しなくてはならないですからね。
内申点って、受験の際に参考にする程度は学校によりですが、国公立では2~3割、私立上位校では、何割か決めているところと、点数が同点の際の差をつける目安に使う場合と。

そのため、数年先の”受験”を頭に置いたとき、この「出席扱い」については、ちょっとがんばって学校と相談して、学習の体制も整えてあげることが、いざ子どもが「この学校に行きたい!!!」と言い出した時のリスクヘッジになりますよね。

やる気スイッチが入ったときに、欠席日数が多くてそもそも受験できませんでした、、、なんて悲しいじゃないですか。

フリースクールでは学校とのやりとりの間に入ったり学習状況・出席状況の報告書を作ってくれるところも

増えてきました!
だから、これを売りにしているフリースクールが多いんですね。

私の運営するオルタナティブスクール 日本サマーヒル・アカデミーでも、学校との交渉から、報告書の作成・提出から、すべて学校とのコミュニケーションは間に入っております。

もちろん、そういったサポートのあるフリースクールではなくとも、ホームスクーリングでも、親が直接学校と相談して要件を整えることはできます。
まとまった時間とられるタスクにはなっちゃいますが。。

そんなホームスクーラーさんのために、これを記入して提出すれば学校に現状が伝わりやすいよと、NPO法人多様な学びプロジェクトのメンバーさんたちが超尽力して開発した「学校への依頼文フォーマット」がこちらです↓↓

「学校への依頼文」フォーマットを公開します (tayounamanabi.com)
出展:多様な学びプロジェクト公式HP

あ。私これ知っていればこれ使って学校の先生とお話ししたわぁ。。

ぜひご活用ください。

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