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講演会のご報告(2022/2/19TFJ様)

2月19日にTeach For Japan様にて赴任前の先生方向けの講習会(※)を担当させていただきました。アンケート結果や実施内容を紹介いたします。

実施した内容

【前半】
・日本の性にまつわる課題の現状

年間人工中絶数、性的同意年齢などに関するクイズを行いながら、日本の現状の課題をお伝えしました。
・日本の学校現場における性教育
学校現場にフォーカスし、学習指導要領などをもとに現状の課題をお伝えしました。
・海外の性教育の現状
海外で起こっている最新のムーブメントやおすすめの性にまつわる絵本や動画についてお伝えしました。
【後半】
・ケーススタディー、ディスカッション
前半にインプットした知識も取り入れながら、実際の教育現場を例にケーススタディーを実施しました。

(資料の例)

教室ではじめて生理になった生徒がいた場合のケーススタディ
ケーススタディの考え方のヒント


実施前のアンケート

参加者の皆様の中で、アンケートに協力いただいた方の結果を共有いたします。

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20代〜30代の方がメインの回でした。
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「今後学校現場に出た際の、性教育や子供の性に関する悩み(体の変化、生理、性的指向など)に対し、どの程度自信がありますか?」という質問に対し、42.9%の方が「全体的にとても不安」または「全体的に少し不安」と回答した。
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ご自身の経験などから性教育の必要性を感じてくださっている先生が多く、とてもうれしい内容でした。

公演中の様子

バックグラウンドもさまざまな先生方10名ほどにお集まりいただいた今回。特に後半のケーススタディでは、2〜3名のグループに分かれてディスカッションをし、さまざまな意見が飛び交いました。
中でも印象的だったのが、「学校現場に出ると、今日10分使って考えた内容を数分、数秒で処理して対応しないといけないと思うと、あらかじめ自分で考えておくべきだと感じた」という言葉です。

今回、ワークごとに取った10分間でも時間が足りないくらいディスカッションが続くグループもあったほどでした。しかも、実際の教育現場では今回扱った議題以外にも様々な課題が発生することが予想されます。そう考えると、上記の参加者の方の感想にある通り、普段からいかに自分の思考を深めたり、情報をキャッチしておくことが重要かがわかります。

今回のテーマは「はじめての生理、性的指向、ジェンダー」がメインでしたが、100人いれば100通りの経験があり、感じ方もそれぞれです。ですので、すべてにおいて統一の解があるわけではありません。

だからこそ、わたしたちからもあえて、「こうしましょう」といった表面的な対応策ではなく、考え方の基礎として大切にしたい概念や、これだけは押さえて欲しいポイントだけを厳選してお伝えするようにしました。逆に大切なのは、それをもとに他者がどのように考えたり、感じたりするのかを対話を通して知り、お互いが心地よく過ごせる言葉がけや仕組みを考えていくことだと思います。今回のディスカッションの時間が、参加者の皆様にとってそんな気づきになればうれしいです。

実施後のアンケート

性教育は、たくさんの社会問題につながり、急速にアップデートを図っていく必要を改めて感じました。」「個別の知識は大切であるのと同時に、ベースに自分と他者を大事にしようとする心がけや、自分と他者を理解しようとすることが大事だと再確認できました。」など、たくさんの嬉しい感想をいただくことができました。

「今後学校現場に出た際の、性教育や子供の性に関する悩み(体の変化、生理、性的指向など)に対し、どの程度自信がありますか?」という質問に対し、75%の方が「トピックによっては対応できる自信がある」と答えました。

READYBOXの講演会をご希望の個人・団体様へ

READYBOXでは自社製品の販売だけでなく、講演会や授業を通してより実践的で、詳しい内容を伝える活動を通し、誰もが性の知識を学ぶ機会が得られる社会をつくっていきます。

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■過去実績

・高校での授業(高校生)
和光高等学校での総合の授業を担当させていただきました。
当日の様子は公式ブログにて詳しくご覧いただけます。
https://x.gd/UrUH1

・フリースクールでのオンライン授業(小中学生)
認定NPO法人エデュケーションエーキューブ様公式HP
https://education-a3.net/

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