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35.プチ断食の効用

先日、おたすけの為のプチ断食を経験した。


一体何が“プチ”なのか?


キッカケは戸別訪問先で出会った老女性だった。


身体中全身のあらゆる痛みに苦しみ、ほぼ毎日数か所の病院通いを繰り返しているというCさん(60代女性)と出会い、


ダメ元で、3日間ここに通って祈らせてもらえませんか?


とお願いすると、彼女はすんなりそれに応じてくれた。


私はさっそく、真剣に彼女の痛みが快方に向かうよう、その3日間は断食を心定めし、気合を入れる。



だがその直後、自分は夕食を食べずに幼いこども達の食事介助をしていたら、こういう風に限って、兄妹そろってごはんやおかずを残してしまう。

いつもならなんてことはない、私がそれを食べて終わるところを、断食タイムなのでそれが出来ない…。

食べなければ粗末になる。


ど、どうしよぅ…(;´・ω・)



考えに考えた末に、ピーナッツ、決断す。



心定め変更。

“三日間、自分の意志では食べないけれど、もしもこども達がごはんを残した場合、その後始末だけはさせていただきます”



私はそう心の奥の神様にメッセージを送信し、心定めの再設定をする。

それが終わると皿の上に残っていたおかずや、茶碗の一口か二口程度のごはんを口に運んだ。


こども達が幼いと、断食ひとつ取ってもなかなか実行にうつすのも難しいもんなんだな…( 一一)


粗末にするぐらいなら食べた方がおやさまも喜ばれる筈だろうと思っての判断だったけれど、こうして中途半端なおたすけ断食を過ごすこととなった。


こんなんじゃ、不思議も働いてはくださらないだろうなぁ~、と内心思いながら。



消えた痛み

3日のおさづけ通いを終えて、翌日4度目のCさん宅訪問をした。


その日玄関から顔を出したのは、Cさんの旦那さん(初見)だった。

私を見るや「待っていました、どうぞ中に入ってください」と丁寧な態度で居間に通される。Cさんはどうなったのかと、ドキドキのピーナッツ。

Cさんがいつものようにテーブルの前でキョトンとしており、私が目の前に座ると、その横に座った旦那さんが口を開く。

旦那さん「何年も苦しんでいた家内の身体全身の痛みが、すっかり消えてしまったんです」


…ええっ( ゚Д゚)⁉



Cさん「ほんと不思議なの、最後に拝んでもらったその夜から突然どこも痛くなくなっちゃって…」と、感激しているというよりも、あまりの鮮やかな変化ぶりに、わけがわからず狐につつまれたような面持ちの彼女。


(プチ断食しかしてないけれど、あれで効果あったの…(;^ω^)??)
と、むしろこっちが驚いていましたが、それは表情には出さず、


ふふ、これが天理教の神のはたらきです(´ー`)

と精一杯虚勢をはり、ドヤ顔で対応するピーナッツ。


旦那さん「あなたが来るまでの間に家内と相談したんですが、天理教の教えを真剣にきいてみようと話し合っていたところなんです」



あまりのトントン拍子な展開に、嬉しいような、怖いような流れでした。その日はそれから小一時間、お道の教えをお二人に語って聞かせました。



帰り際、道行く中、ふと、数年前に布教の家の寮生だった頃のエピソードを思い出しました。

その頃、糖尿病と人工透析で重病だった方の付き添いをしており、彼女が病状悪化で足の切断を医師から迫られたことがありました。
片足がなくなっちゃう恐怖で本気で泣きつかれた私は、そこで生まれて初めて断食のおたすけを経験しました。
結果、彼女の様々な数値がみるみる不思議な改善を見せ、足の切断は免れたことがありました。

また同期の仲の良かった寮生が、これまたおたすけ相手が腫瘍を切除する手術をする事態に陥り断食でおたすけにかかったのですが、その渦中、お相手の腫瘍が小さく縮んでいくという不思議を見せてもらっていました。


断食ってすごい。

私の場合、今回はプチ断食だったのに。

いや、たとえその形がプチだったとしても、おやさまは私の心の中でめぐっていた感情を真実として受け取ってくださったんだなと思い、改めて本当に嬉しかった。

【2013.12】




ここからは後日談。


Cさん宅を出てからその後、意気揚々と教会に戻り、両親に顛末を報告します。喜ぶ両親。



相談の末、Cさんご夫婦にはその後、おぢばへお連れする話をしようと思っていました。



…が。




5度目のCさん宅を訪問した時、彼女は態度を180度翻してきました。

「もう来ないでください」


その一言があまりにも予想外で、絶句し、( ゚Д゚)??? な顔になるピーナッツ。

ど、どうしたんですかいきなり?
身体がまた痛くなってきたんですか? 


と問うと、もう身体の痛みはなくなり、神様を拝む理由はなくなったので、天理教にも入りません、そう言って彼女に門前払いを食ってしまいました。



その日は落ち込んで、さすがにもう戸別訪問は続けられなかった…。



という、これも失敗談です。



それから数か月して、戸別訪問の最中にふと、Cさんのことを思い出し、またふらりと訪問していみました。
すると彼女は、いっときは全身の痛みから解放されていたのに、私を断ってから少しして、再び全身の痛みがよみがえってきて、元通りになってしまったと告げました。

もう一度、3日間拝ませてもらえませんか?

と再チャレンジを打診しましたが、


もういいです、もう関わって来ないでください…。


そう言って、玄関先で話を遮って奥に入って行ってしまいました。


この件はこれで以上です。
もっと色々やりかたがあったのかもしれませんが、未熟なピーナッツにはこれが精一杯でした。
おたすけ失敗禄の1ページがまた刻み込まれた瞬間でした。


ま、めげずに次へ次へとまた進んでいくんですけどね。



ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた(^O^)



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