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5月11日 リーディングスタイルあべのnote店

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。あいかわらず家にこもりがちな生活が続くわたしは、以前より多くテレビを見るようになったかもしれません。わたしがよく見る番組は(たとえば「ブラタモリ」とか)ロケ中心のものが多いようです。接触削減・外出自粛が推奨されるこのご時世、新しく撮影ができず過去の再放送で穴埋めされるケースが徐々に増えてきて気がつきました。
好きな番組のひとつがNHKの「ドキュメント72時間」という、一つの場所で72時間カメラを回し、そこに訪れる人々にインタビューを試みるという番組です。語られるエピソードに驚いたり共感したり、人の数だけそれぞれの人生があるのだという当たり前のことに気づかされたり。…見たあとはだいたい内容を覚えてないので、再放送でもじゅうぶん楽しめるのもいいですね。

というわけで今日は、見知らぬ誰かの人生にふれることができる「生活史」とよばれるジャンルの中からおすすめ本のご紹介です。

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タイトルには深夜バスとあるので夜行バスの体験記かと思えばさらにあらず。内容は全国各地さまざまな「土地」で「店」へ行き「人」と会う、その記録集です。訪れるのは昼間から営業してるスナック、廃バスを利用したラーメン店など有名ガイドブックには載らない穴場ばかり。著者が出会った人々の気さくさと、話す内容の他愛のなさのせいで、初対面で仲良くなった人の話を隣で聞いてるような気分になります。

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社会的にはマイノリティと分類されがちな人たちが語る「普通の人生」の記録は、重みはありますが暗さは感じません。著者が意見をはさまず、語り口にもなるべく手を加えず(と感じました)聞き役に徹することで余計な誘導が存在せず、それぞれの肉声がダイレクトに伝わります。


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海外コミックのようなタッチが特徴的なグラフィックノベル。7つの物語の登場人物たちは皆、ささやかな喜びを求めて行動してるつもりなのになぜか空回りしてうまくいかない…その痛々しさとやるせなさの表現がほんとうに絶妙で、フィクションなのにリアルな誰かの人生をのぞき見るような生々しさがあります。

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まったく見知らぬ同士が狭い1台の車に乗り合わせる、よく考えるとタクシーって不思議な空間ですね。本書はタクシー運転手たちの来し方にスポットを当てたドキュメンタリー。こんどタクシーに乗ったときは、運転手さんの背景に興味がわいてきそうです。

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73歳という高齢ながら道路警備員として日々はたらく著者の体験を綴ったノンフィクション。特に大きな事件が起こらず、爆笑エピソードも無く、ほとんど仕事の愚痴(笑)ばかりなんですが、確かにここには著者の人生が詰まってるなあと思わされるのでした。

今回はここまで。また夕方お会いいたしましょう。

リーディングスタイルあべのは、近鉄の阿部野橋駅からすぐ Hoop6階にあります。営業再開後のご来店お待ちしております。

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