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公文から学ぶ「教えちゃいけない、気づかせる、ちょうどの学習」

今日、家に帰ったら、娘が自慢げに「お父さん、みてみて~」ともったいぶりながら、見せてくれたものがあります。

それは、習い事で通っている公文でもらった「高進度学習者賞高進度部門」のオブジェでした。
(私も小学校の時に公文にお世話になっており、一度だけ楯をもらったことがありますが、今の方が断然かっこいい!)

このオブジェを見て、ふと公文のビジネスモデルを思い出しました。

公文は、
教室数は、日本国内に約16,800教室、日本国外に約8,100教室。生徒数は、日本国内148万人、日本国外293万人。また、日本国内指導者数は14,600人(ともに2011年3月現在)。『ウィキペディア(Wikipedia)より』
と、日本国内での普及率も凄いですが、海外でもこれだけの生徒数がいるのは、他に類がないですね。

以前、ビジネスモデルの勉強会に参加した時に公文について教えてもらった内容が下記のようなものでした。

・先生はまとめて教えるわけではない。個別に能力別の問題があり解いていく。
・学年やレベルによるコース分けもない。一人ひとりに渡された教材を黙々と解く。教材の細かいレベル分けが肝。
・一見すると模倣できそう。真似をしようとする業者は後を絶たない。でも真似できない。
・プリントの配り方が絶妙。難しすぎても易しすぎてもだめ。子供の状態にあわせて、状況をみて渡す。先生が生徒の情報を詳細に理解している。
・公文の理想的な教え方は「教えちゃいけない。自学自習」 つまづいたら、自分で気づかせる。
教えるの反対は教えないではなく「気づかせる」。先生が染みついていると、教えたくなってしまう。
・世界で教材が一緒。
・受験に特化したカリキュラムではない。受験対応にすると、世界で変わってしまう。公文スタンダードで作るからこそ、どこの現地でも使える。
・先に進んでいくことを重視。教えられるようになると自信がつく。さらに勉強したくなる。

 いや~、改めて見返すと、よく出来ていて、模倣困難なビジネスモデルですね。

 さて、うちの子は、難しい問題に直面したり、時間がかかると、泣いたり喚いたり、自信を無くしたりすることも多々ありますが、
 そういった状況を乗り越えて、先に進んでいく感覚が持てると、間違いなく自信につながっていき、自己肯定感も高まっているのがよく分かります。そこに、オブジェときたもんですから、気分は絶好調です。
 
 どうやら、下記の写真のように、科目によって色違いがあるようで、他の科目もやりたい!と言い出しました。(公文の術中にハマっている気が…)

 まぁ、とりあえず今習っている科目で、次もオブジェをもらえるように頑張ろうと落ち着きました。

 改めて、公文の仕組みや考え方がよく出来ているなと、大変勉強になりました。
会社で取り組んでいる教育にも、少し公文的な概念を取り込んでいますが、もっと工夫の余地がありそうで、それが実現できれば、各人の成長スピードにも寄与できそうで楽しみです!

 早速、明日教育のメンバーにも内容を共有して、社内の教育(ひいては業界の教育)を進化させていこうと思います。

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