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【働く人に伝えたい】転勤族たちの単身赴任事情を語ります

私は2~3年に一度、転勤がある、
世間的に見ても転勤の多い会社に勤めています。

勤続は10年程度でしょうか。
やや中堅の世代に差し掛かりました。

マイホームを買った人は当然のように
単身赴任を経験されています。

家を買った瞬間、飛ばされるっていうのは、
日本の悪しき風習?ですかね 笑

そんな中、ある先輩の一言をきっかけに、
私の単身赴任観が決定づけられました。

私の単身赴任観(未経験)を語りたいと思います。


転勤の打診を受けた社員の悲痛な声と、
とある希望について


就職活動をする際、
私は「単身赴任」というものを
軽く考えていたように思います。

「転勤?単身赴任?
 別に色々なところに住めて楽しいじゃん?」

そんなふうに考えていた時期が私にもありました。

男性に偏ったもので恐縮ですが、
身近な例を挙げさせてもらうと、

あと1年で卒業、といった状況の子どもが
転勤を告げた後、ふさぎ込んで、口を聞いてくれない
単身赴任してたら、子どもの学生服姿を
ほとんど見ないまま、気づいたら卒業していた

なんだか日本の父親の哀愁が漂います。
子どもの成長が見られないのは寂しいですよね。

家族で引っ越そうが、単身赴任しようが、
やはり転勤には苦難は付きまといます。

でも、皆さまの身近にもいませんか?
単身生活をとっても楽しんでいる人が。

私の先輩にもいらっしゃいます。

一緒に暮らしていたら、きっと、家族に眉をひそめられるであろう、趣味を全力で楽しんでいた人が。
(趣味の詳細は控えます)

そして、その人は続けて
8年間も単身赴任しています。

でも、その人(以下Aさん)は、
家族といるより、単身赴任が快適だって言います。

それだけ離れていると、
もう家族も家にAさんがいないのが当たり前
になっているんでしょうか。

Aさんが人生を楽しんでいる様子を見ていると

「単身赴任もそんなに悪くない」

って思っていたんですよね。


あの言葉を聞くまでは。


「我慢しろよ」という本人も無自覚の呪縛


その言葉とは・・・
引っ張っておきながら、別に何気ない言葉なんです。

単身赴任者には普通の会社であれば、
特別に手当が支給されるはずです。

会社によって大小、差があると思いますが、
うちの会社は月におよそ5~8万円。

週末に自宅に帰ろうとしたら、
交通費で吹っ飛んでしまう金額です。

社宅には住めますが、それもタダではありませんし、
光熱水量もしっかり、かかります。

そうです。
この額だと赤字なんですよね。
(休みに自宅に帰ろうとすれば)

家族と離れて苦労しているんです。

「もっともらってもよいのでは?」

と思うのは当然じゃないでしょうか?

そのことについて、僕とAさんが話しているときの
言葉です。

「君はそうは言うけど、転勤は家族で行くのが原則で
 単身赴任はその人が勝手にやってるだけなんだから・・・」

私は

「だから・・・? だから・・・何?」

って思いました。

この言葉に続くのはおそらく

「我慢しろよ」

だと、思うんです。

自ら進んで単身赴任生活をエンジョイしている
Aさんのセリフとしては違和感がありました。

だって、本心から単身赴任生活に
満足しているのであれば

「俺みたいに趣味を見つけて単身赴任生活を
 楽しめばいいのにね~」

って、言うと思うんです。


ここからは完全に想像なのですが、

Aさんも心から単身赴任生活に満足しているわけじゃない。
できれば、家族と一緒に暮らしたい。
でも、会社からは単身赴任を嫌がらずに
受けてくれる人として、重用されている。
家族も仕事を優先させてきた自分を受け入れてくれるか分からない。


だから、単身赴任が好き、というキャラを演じている。

のでは、ないのかな、と。

人間は社会的な生き物です。
大事な家族と一緒に暮らし、
自分の存在も相手の存在も認め合うのが、良いだろうし、
それに、会社とは時が経てばいずれ縁が切れます。

とある本に、

死の淵に、もっと家族を大事にしておけばよかったと思う人はいても、
もっと仕事をしておけばよかった、と思う人はいない

と書いてあったのを思い出します。

Aさんの真意は分かりませんが、自分の気持を理解せずに
会社の良いように、自分の人生を捧げるのって・・・
果たして良いことなんでしょうか?

私も自分の職業選びに、今のところ、後悔はしていません。

でも家を買った社員に単身赴任を命じて、
それが社会としてよくあること。当たり前。

・・・なんて、世の中に対しては、
変わってほしいな、と思います。

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