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24年4月読了したオススメ本たち―3選―

4月読了したオススメな本たち

4月は小説含めると25冊ほど読了した。珍しく読書熱が自身の中で高まってきている中で読んで自分の中に印象を強く残した以下の3冊をオススメします。

宇佐美りん(2020) 推し、燃ゆ

昨今の推し活ブームの良し悪しを生きづらさを持つ主人公の視点から鮮明に描いた作品。著者自身の感性により込められた時代性とその描写のざらつきは、本書をめくる原動力になっている。
以下の記事でも感想文を書いたのでよければ、どうぞ。

佐藤究(2018) QJKJQ

ザ・バイオレンス・エンターテインメント。人の内側にある暴力性を描いていると思いきやどんでん返しもあり、トランプが如くめくられる感覚が読んでいて心地よい。
また本書の良い点は、視点移動にあると感じる。プロローグの監視カメラ、主人公の目線など映画的な視点移動がなされており、映像的な文章が、まさにそこにある感覚を読者にもたらしている。

荒木あかね(2022) 此の世の果ての殺人

そんな状況での殺人とは、一体なぜ行うのか。
迫りくる隕石落下により滅亡まであと数ヶ月となった地球が舞台。
設定勝ちな部分が大きいと感じる。
日常が非日常と化した世界で、日常を歩もうとする主人公。そこに殺人事件という非日常が挟み込まれていくという構図。
分厚さを感じる本書だが、展開が速いため、さらっと読めるのもオススメポイント。

4月に読んだ本たち

  • 宇佐美りん(2020) 推し、燃ゆ 

  • 柳広司(2014) ジョーカー・ゲーム

  • 佐藤究(2018) QJKJQ

  • 佐藤究(2022) 爆発物処理班の遭遇したスピン

  • 石田夏穂(2022) 我が友、スミス

  • 新川帆立(2021) 元彼の遺言状

  • 貴志祐介(2002) クリムゾンの迷宮

  • 阿部智里(2014) 鳥に単は似合わない

  • 村田沙耶香(2018) コンビニ人間

  • 高瀬隼子(2022) 犬のかたちをしているもの

  • 荒木あかね(2022) 此の世の果ての殺人



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