自由と自己充足 どちらが先か
先日、「半市場経済」(内山節著)という本を読んでいて、
「自己充足の最大の果実は自由である」(エピクロス)
という言葉に出会った。
自由の結果として自己充足があるのではなく、まず自己充足。そしてその先に自由がある、という考え方は新鮮だった。
例えば、自由を得るために金を稼ぐとしたとしよう。それが自己充足を満たさないものだとしたら、いつまでたっても自由は得られない。
一見すると遠回りかもしれないが、まずは自分が納得できる生き方、満足できる暮らし方を先に考えた方がいいのかもしれない。
今、自分の仕事や暮らしについて棚卸をしている中で、今自分のやっていることや、これからやろうとしていることについて、こうした観点で見直しをしてみた。
それぞれの活動について、自己充足度が高いと感じられるものは何だろうか、10点中何点か、といった形で自己評価をしてみる。
すると、改めて自分が何気なくやっていた仕事や活動について、本当にそれがやりたいことだったのかどうか、冷静に見直すことができる。
恐らく毎日毎日、こういう積み重ねをする中から、自分にとって何が一番響くのか、やりたいことなのか、ということも自然に浮かび上がってくるのかもしれない。
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