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待ち合わせはいつも自由が丘

梅雨の終わりかけの7月上旬。

とっくに周りは半袖で、
生温い夜の風が吹いてる。

きょうは彼と初めてのお泊りデート

緊張してメイクもうまくできない。

胸を高鳴らせて、待ち合わせ場所の自由が丘で待っていた。

「悪いね、すこし遅れた」

「ううん、大丈夫だよ」

今日で彼と会うのは何回目だろう。

私は、彼のことが本当に好きだし、今はものすごく幸せだ。

彼に道案内をしてもらい、家に到着。

彼の手料理は、盛り付けが下手で、とにかく味が濃かったけど、彼らしさが出てて
クスッって笑っちゃった

その後は特に何もなかったけど、彼の隣で寝る温もりを私はどう表現していいか分からなかった。

家にいる間とにかく優しかったし、
思いやりがあったことは事実だ。

表現の仕方がわからないから、帰ったらお母さんに助けを求めようと思う。

朝、6時30分。
彼の家のドアを開けるとき、
「じゃあね」という掛け声と共に、溢れ出す喪失感。

充実してた海外旅行から成田空港に帰ってきたあの感じ。

溢れんばかりの涙を抑えながら、
私も「じゃあね」って返した。

早く帰らなきゃ。
お父さんとお母さんが待ってる。

溢れた涙を乾かすような、強い朝日が
自由が丘の坂道を照らしていた。


2021/6/19 Sat

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