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なんか、最近、映画がすごい。

三十路になって今更の発見。

映画館の迫力ってイイな、って。

ただただ音が大きいだけでなくて深み、コク(?)を感じる音響システム。
アクションシーンであればその映像もでかくありつつ、3Dでなくてもテレビの数倍はある臨場感。
こういうのは映画館で観るべきだな、と三十路にして今更感半端ないけど思うことが増えた。

ということで最多で月に2~3回は映画館を訪れた。
というより予告に釣られて、あれもこれもと空腹時のショッピングかのような何かに駆られて急に行きだす、単なる都合のいいカモである。

近くにあるのがTOHOシネマズだから「シネマイレージカード」なるものも先日ついに作った。
6回観ると1回無料らしい。
マイルも貯まってなんか使えるらしいから、未だによくわからないけどとりあえず作った。

なんで今まで観なかったのか?と聞かれると、
映画館を避けていた、というのが答えになる。
なぜ避けていたか…それは大音量が苦手だから。

克服したわけじゃなく、今でも大音量は苦手だ。
近距離の落雷はビクッとするし、怒声も自分に向けられていなくともビクッとしてしまう。
それが自分に向けられていると膝頭が震えてしまう…のは別の話か。

自分自身、史上初の映画鑑賞は「劇場版ポケットモンスター ルギア爆誕」だったことはよく覚えている。
そして終始耳を塞ぎつつ観ていた記憶もある。
なんなら、高校生くらいまでカラオケボックスに入ったらすぐさま音量をいじるくらいには大きい音というものが苦手だった。

カラオケは好きだから行かない選択肢は無い

ただ、なんだろう…今は映画館の大音量が丁度いいとすら感じる。
昔はディズニーランドの「○○ツアーズ!」みたいな3Dシアターにはお化け屋敷と同じくらいの恐怖感を抱いていて近寄れなかったのに。

感覚は変わるものだ。
もちろん慣れもあるが、世界観に引き込まれているのかさほど大音量と感じていないこともある。
むしろその音響ですら世界観の一部としてすんなり入ってこれて馴染めている。

ストーリーで感情を動かされ、考察もしたりする。
最後からその後もキッチリ描かれていないものが映画に限らずとも近年は多いが、だからこそその後はどうなってるか~なんておひとりさまでも余韻に浸れる、ネタバレのサイトやSNSでの考察を観て「なるほど!」となるその時間も良い。

だからあらすじだけで映画を見た気になる、というのはよくわからなかったりする…そっからどうなのよ、と駆り立ててくれはするけれど。
早送りもどこかYouTubeみたいで、個人的に映画らしさを感じないのだ。
ナチュラルな時間の流れがまたいいのであって。

話が展開するにつれての心の揺さぶりが醍醐味でもあると思う。
いつも大音量ではなく、一瞬の静寂などの抑揚がその一要素でもある。
どこか幻想的であるからこそ、現実逃避できる。
過去に旅に出ることがもう現実逃避と書いたが、旅立つ先が異世界でない限りはどこかしら現実が付きまとう。
だから手軽に逃げ込める場が映画館かもしれない。

今まで映画というものは金曜ロードショーで再放送を見れば無料じゃないの、というドケチ理論をぶちかましていたが、あの場でないと感じられないものは確かにある。


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