烏口上腕靭帯の触診レシピ
この記事の下書きをしている今日は、2020/1/1の12:36。もちろん8:00のOpenとともにスタバへ。
イベントとか関係ないです。やることはやる。ただ、その後の時間の使い方を普段より贅沢に使うだけ。
イチローと同じようにルーティーンを崩さないことが、継続力の秘訣!
はい。そんなこんなで、今回は烏口上腕靭帯について。
触診のイメージを得るためにしたいこと
触診の基礎になるのは起始と停止、そして頭の中で立体的にイメージできることが触診を行う上ではとても大切です。
特に起始・停止!学生さんは覚えることに苦労すると思いますが、これは絶対必要な知識です。教科書に載っている作用は、解剖学的な基本姿勢をとっているときのものです。
臨床ではさまざまな体位と肢位で展開していくので、肢位が変われば当然筋の作用も変わってきます。肢位ごとの作用を覚えていたらキリがありません。
そんなとき、起始と停止の知識を動員して作用を考える必要があるんです。
さて、起始と停止の次は頭の中でのイメージ。イメージと一言で言われてもなかなか難しいと思うので、僕が使用しているアプリをご紹介します。
『ヒューマン・アナトミー・アトラス2020』というアプリ。使われている方も多いと思います。有料ですが、非常に使い勝手の良いアプリです。解剖学をもっと勉強したい!って方はぜひ使ってみてください。
これ以外にも、1つの筋や靭帯に対して本を5~6冊くらい読み漁ってます笑
烏口上腕靭帯の概要
ここからはテーマにある「烏口上腕靭帯」について。
烏口上腕靭帯は烏口突起の基部下縁〜上腕骨大結節・小結節につきます。ザザッと触診の概要を知りたい方は、下の動画をどうぞ。
触診を始める前に、なぜこの靭帯のことを理解して、なおかつ触診しないといけないのか説明しますね。
烏口上腕靭帯は、腱板疎部を通ります。この腱板疎部がポイントなんです。
腱板疎部っていうのは、棘上筋と肩甲下筋の間の隙間のこと。
隙間になってるから肩甲上腕関節の安定性は、やっぱり不安定です。なので、その部位は別組織で安定性をカバーされてます。
それが、烏口上腕靭帯と上腕二頭筋長頭です。
この部位は、腱板断裂や肩関節周囲炎の方が痛みをよく訴えるところ。加えて、肩関節の外旋や伸展可動域制限に関係してきます。
可動域制限を考えるとき、どうしても僕たちは筋を中心に考えがちですが、実際はもっとたくさんありますよね。
関節包・靭帯・皮膚・皮下組織・痛み などなど。
靭帯は神経終末も多いので、可動域制限とともに痛みの要素としてもぜひ頭に入れておきたいですね。
烏口上腕靭帯の触診
ポイントは❶棘上筋を見つける、❷肩甲下筋を見つける
個人的には肩甲下筋からが分かりやすいです。
動画ではベリープレスやリフトオフで収縮を感じるとしていますが
肩伸展位で小結節の内側端を触れた状態で、内・外旋運動で伸張と収縮を感じる方が分かりやすいかもしれません。
肩甲下筋が分かればそのすぐ上に指を移してみてください。烏口上腕靭帯は烏口突起の基部下縁〜大・小結節につくので、肩関節伸展・内転・外旋の肢位をとるにつれて、伸びていく組織が感じれると思います。
分かりづらければ、1度弛緩させてもう1度伸張させてみましょう。
ポイントは肩甲骨の前傾運動が起きないように固定させておくこと。
烏口上腕靭帯の走行に直交するようにくりくりっと触ってみても良いですね!
烏口上腕靭帯のストレッチとエコー画像
たくみさん@TakumiRodriguesが、烏口上腕靭帯のストレッチ方法を分かりやすく解説してくれています。ぜひご参考ください。
エコー画像は志水さん@echohukuのツイート内容がおすすめ。このストレッチ方法での烏口上腕靭帯の動態が見れます。
たくみさん・志水さんのツイート内容はいつも勉強になり、僕は毎日のTwitter学習でチェックさせていただいてます。
もちろん烏口上腕靭帯以外のコラボもあります✨
noteでコラボまとめしていますので、ぜひご覧ください
メンバー紹介
エコー担当:志水さん(@echohuku)
Twitter:エコーと肩についての情報をわかりやすく発信しながら、これからのセラピストの生き方についてもつぶやいています。
note:【Twitterの『わかりやすい』を、『臨床で使える』】をコンセプトにコンテンツを発信😁
触診&エコー担当:Yoshikiさん(@PtGekikara)
運動器エコーカレッジ:解剖生理学を基礎として客観化を図り、エビデンスと技術を融合する。優良なエビデンスや、エコーで可視化、cadaverの実際など、様々な知識を放出していきます。今後開始予定。
治療担当:たくみロドリゲス(@TakumiRodrigues)
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ライタープロフィール
整形外科中心の急性期病院で働いています。スポーツは陸上競技が好きで、地域の陸上教室でトレーナー活動もしています。
Twitter:触診・臨床について発信中 ✨
Blog:ランナー向けに情報発信中✨
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