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奇跡の連なり重なり

 カオス理論は数学の世界の話なんだな、と少し距離を想ってしまうのは僕が小学3年生の時点で算数を捨てた男だからだろうが、そういえば映画『ジュラシック・パーク』でカオス理論を語るマルコム博士は数学者だったことを思い出す。

 「南米で蝶が羽ばたくと北米で竜巻が発生する」というバタフライ効果は有名だが、僕はこの理論を代表するようなこの事例説明が好きだ。
 つまりは南米のとある場所で特定の蝶が羽ばたく季節が訪れたとしてその要因となる自然現象、気温湿度、気圧、それによるあれこれが結果として遠く離れた北米でのハリケーン到来の時季に繋がっているのだろう。同じような出発点から始まった事柄も先々では大きな違う結果として現れ、未来予測は困難であることを研究するこの数学の理論(間違ってるかな?)明日の天気は予測しやすいが週間天気予報は難しいといえばわかりやすいのだろうか。
 今ここで起こっている現象とは全く関係のないような印象を思わせる遠いどこかで起こった想像もつかない別の現象が発端となって始まっているということ。考えてみればそりゃそうだとも言えようこと。
 
 自称文系頭の理想半分の一思いであるから本来の理論研究とは離れてしまうのかもしまうけれど、僕はこの理論のことを思い何か勇気のようなものを貰える気がいつもしてしまう。
 この世のあらゆる今現象を思えばその立ち現れの要因は遠い何処か、物理的距離のみならず、時間を超えた過去も含めたはるか想像もできない何かの小さな奇跡の連なり重なりであって、今思い悩むあれこれもそれは同様で、そりゃ簡単に自分で何とかなりゃしませんよね。なんて許しを貰っているような気持ちになってしまう。
 先々にしても個人で想像できることなんてカオス理論を思えば、ほんの僅か。先行き不安なんてちっぽけな自分自身が齎す癖のようなものだよ。だからやってみよう。自分がカオスを起こしてしまえ。なんてことも。

 なんてこうしてここに冷静に言葉として綴っていれば前向きにもなれますが、実際はなかなかどうして実生活において行動に移すといった勇気は湧き立ちませんことも現実ですが・・・。

 あ、あと数学を学び直す勇気もありません。

 

 


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