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岩礁水槽の魅力

荒波。岩場と海藻。そこを利用する魚たち。この水槽の魅力は何だろう。

荒波と静かな海底

海面を波が激しく打ち付ける。一方で岩礁の中は他人事のように穏やか。そこに、ダイナミックな自然のエネルギーを受け止めて消滅させられるだけの包容力を見る。

葛西臨海水族園


ゆったり感

海藻がゆったりと揺れる周期は10秒くらいか。大きな深呼吸と同じくらいの周期。呼吸のリズムを海藻に預け、とても安らぐ。水族館に求める癒しはこれだ。 引いて水槽全体が観られるだけのスペースがあると、よりダイナミックな揺れが見られてうれしい。海藻は茎に付いている浮きで浮いている。でも根の吸着力があるから飛んではいかない。こちらも真似をして、地に足を付いたまま伸びをしてみる。

葛西臨海水族園
新江ノ島水族館


光と陰

光があるから植物がある。水槽に差し込む光を海藻が利用していることは明らか。海藻の揺れで海水がきらめく。光があるから陰がある。陰に隠れる魚がいる。環境に依存していることがよく分かる。依存している関係が、生態系の一部であり、生態系を理解するうえで分かりやすい。

新江ノ島水族館
新江ノ島水族館
葛西臨海水族園

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