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「気にしい」は美しい




文字には声がある。と思う。


私は

文章を読む時。メッセージやDMを読む時。
小説や、エッセイを読む時。
その文字に乗る
書き手の声がよく聞こえる。


明瞭でハツラツとした声なのか、

真面目で一定の声のトーンなのか、

どうでもよくなって投げ出した声なのか、

今にも消えそうな、虚無感があるのか、

息継ぎもなく真剣で鬼気迫るものなのか、

まぁまぁちゃんと受け取っている。
逆に言うと受けとれないような文は
駄作だとすら思う。
心がナイ。そんな感じ。


だから、


文字の裏側で、その人がどんな表情をしていたのかも、なんとなく分かる。
文字の裏側で、その人が本当に言いたかったことはなんだったのか。が分かる。
残念だけど
真実が書いていないと

気が付いてしまう日もある。


だから、


リアルだけが全てじゃないよね。







文字でも
私の声を届けられるかもって思うんだ。






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話は変わるけど、

いわば私は巷で流行っている
「HSP」と呼ばれるヤツなんだ。
あの、「繊細さん」と呼ばれる人。

流行りの言葉を使わずに言おうとすると
ただの「気にしい」だと思う。


ただ、ここでいう「気にしい」は
神経質のソレとは大きく違う。


なぜなら


テレビ台の下の隙間に落ちたオモチャは
見てみぬフリができる私だが

旦那さんが言う「洗濯干しておいたよ」の
声のトーンの違いには、秒で気が付くんだ。


ゴミ箱のゴミが溢れそうになっていても
さらにバランスをとるようにゴミを重ねる私なのに

生徒さんが言った「大丈夫です」の一言。
その言葉の真意がなんだったのかは、
気になってどうしても捨てられない。
24時間考えてしまったりする。



そんな風に。
神経質とは明らかに何が違うのが
「気にしい」の生きる世界。




そして、私が思うに
この「気にしい」は
神経質よりも、よっぽど疲れる。



他人に、社会に、世界に
気を回しすぎているから
無駄な思考が20000回くらい重なって
次第にそれは
ネガティヴなもので埋め尽くされる仕組み。

「私の発言がおかしかったか?」
「返事が遅いから怒ってるんか?」
「前回のアレのせいで良くなかったか?」

そんな風に
無意識に自分を傷つけることで
何かに許されようとする。
ナチュラルでしかない自傷行為の繰り返し。

その、限りなく無駄に近い努力の賜物は
ゾンビのように疲れ切っていく自分なのだ。

いや?語弊がある。



正しくは、



気を回してるわけではなく
勝手に回りすぎてしまうのだ。

どうにも気の回りすぎを抑えきれず
大回転の末、
めまいぐるぐるでぶっ倒れるオチこそ
結構あるパターンだった。



となるとやっぱり、健康のためにも
冷静にみて
改善策が必要だなと。私は閃いたんだ。



勝手に回りすぎる気を
抑えるのは自分しかいない。



と。



「ぐるぐる大回転をがっちりストップ!」



この技。
やってみたら、案外できるもんだった。
これも練習。練習あるのみ。
そこのあなたも。練習あるのみ。

まぁ
残念ながら
また手を離せば、勝手に回り始めるのが
私の生きる性なんだと思うけど

自分の気が勝手に回ってしまうことを
知っておくだけでちょっと違う。




なんてまぁ、愚痴のようで愚痴じゃないから
最後まで聞いてくれ。
ここだけの話。

「気にしい」な私の隣に、
同じように「気にしい」な貴方がいる方が
よっぽど心地よかったのは事実。

ここだけの話。

「呑気なヤツ」とは気が合わないぜ。
っていつも思っていたのが事実。

ただそうやって
「気にしい」な世界で生きていたから
自分の
気の回り回転速度は
落ちるどころか日常になり。
気がつけば
私、そのものになってしまったんだと思う。
最速スピードまで到達する
毎日が、ゾンビだったんだと思う。



気回りストップ術の、段階を経て



立て直してからの今の私は
「気にしい」ながら


呑気なヤツを尊敬し始め
自分の「回りすぎる気」をどうにか
止める練習を未だに続けているよ。


ピタッと止めることができずとも、
ゆっくり回すくらいは習得した。





と、いうわけでお気づきだろうか?




このnoteも一つの練習なのである。
全国ネットでこそ
他人や、社会や、世界に
「知ったこっちゃない」の練習。
「私は、私のままでいい」の練習だ。


そして


練習という役回りと合わせて
重要な任務。



それは、
「気にしい」なヤツを
「呑気」という島まで繋ぐ。
架け橋になるということ。



これを読んでいる「気にしい」勢が
このnoteを読んで
もうちょっと
「呑気」のスパイスを得てほしい。
生きやすくなってほしいのだ。



私が、架け橋になるといい。
そう思って書いているよ。


私は「気にしい」代表として、
弱さの中にも、強さを加えた声で
貴方に言いたい。


あなたの「気にしい」は
もっともっと、
美しく大活躍する日があるよ。


どうか、無駄遣いせず


使うべき瞬間に残しておいて。


繊細で「気にしい」なあなたは美しい。
だから、
あなたは、あなたのままでいい。




上手くやろう。楽になろう。

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