ブラジャーと思想

ブラジャーのホックを外したんだ。
ある女性のね。指圧マッサージの練習をしていたときのことです。それで練習生の私たちはふと会話になった。「こうして誰かのホックを外す瞬間って不思議じゃない？これって男がやるものだものね。」なんて。フフフフフッと、なんだかこの世の男たちを小馬鹿にした笑みが宙に漂った。と、同時にブラジャーのホックを外す瞬間の男性らが持つあの高らかな気持ちが少しだけわかった気がした。考えたこともなかったけど確かにブラジャーにはなんらかの威力がある。おっぱいこそ、世界征服なのかもしれない（？）

それはそうと。この世にはまだ私が体験していないことばかり。これっぽっちも分からないことがあるし、ブラジャーのように知らないのにバカにしていた事もある。全然生き足りていないと思う最近だ。ついこないだ、誕生日を迎えた私は31歳になったのだけど。やはりまだまだ赤ちゃんみたいなものなのだって。
よくよく考えてみたらもう一度人生をやり直しても62歳ですもんね。衝撃。
これならもっとバカなふりをしてみてもいい。仕事を変えたり、住まいを変えたり、国を変えたり、性別を変えたり、髪を坊主にしてみたり、なんでもありだよなと。ひとつひとつにビビらないで「どれもこれも大したことない」って言いたい。そんな風に進もうと常々。

今夜はそんな感じです。