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着ぐるみさん、コスプレイベントに出る(後編)

この記事は、『着ぐるみさん、コスプレイベントに出る(前編)』のつづきです。


前編のあらすじ

「クロミとコラボした果林をサンリオピューロランドで撮りたい!」そこでこすぷれピューロのタイミングを待っていたのですが、私はコスプレチケットを確保できたものの友達が残念ながら確保できず、そこで、カメラとエスコート役をお願いしました。

当日はエントランス外から撮影開始、外はあいにくの雨ですが逆手に取り、『NEO MAP, NEO SKY』のイラストを描かれた傘で雰囲気のある写真を撮れた……と思ったら、帰り際のカップルから一緒に写真に入ることをお願いされました。彼氏さんとのツーショットで彼女さんが「恋人っぽく寄って」とのリクエスト、そこで彼氏さんの右腕につかまるポーズをとってみました。視界が狭いので、着ぐるみの中からは彼氏さんがどんな顔をしていたか見えなかったのですが、一部始終を見ていた友達いわく「ちょっと恥ずかしそうにしていた」そうです。

サンリオピューロランド前で傘をさしながら撮影に臨む朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ×虹ヶ咲の傘)
このあと、帰り際のカップルから一緒に写真に入ることをお願いされました。

というわけで、ここからはそのつづきです。

イベントの様子——こすぷれピューロ(後編)

エントランスであわてる

さて、エントランスから中に戻ろうとして……ひとつ失敗しました。
サンリオピューロランドは、たとえ貸切営業時間帯であっても、バーコード式のチケットがないと入れないようになっています。ところが、そのチケットをバッグの中に入れてしまっていた! のです。なんとしてもチケットを探しださないと、エントランスから中に戻れません。しかし、着ぐるみマスクを被ったままカバンの中を探すのは至難の技です。

しかたなく、壁の方を向いてから、着ぐるみマスクを少し上に持ち上げて素顔を見られないようにしてバッグを探します。なんとか発掘。友達も壁になってくれて助かりました。

それにしても、バッグの中でよかったというべきでしょう。もし更衣室に忘れてきていたらと思うと、ゾッとします。エントランスから中に戻れないのですから、最悪、着替えることすらできなくなります。しかも、友達はコスプレチケットではないので、友達に更衣室を探してもらうわけにもいきません。

……チケットはコスプレ衣装に入れましょう。コスプレ衣装のポケットは実用品です。

撮影 - その2・エントランス〜4階

なんとかエントランスから中に入り、更衣室から遠い順、つまり4階、3階、2階、1階の順で撮っていきます。これは、4階がいちばん人が少なく、3階、2階、1階と降りていくにつれて人も増えるだろうからということで、限られた時間を有効に使いたいという意図もあります。

サンリオピューロランドは、通路がくねっているので迷いやすく(あなたも朝香果林になれます……って、うれしくないか)、とても暗いうえに段差が多いという、着ぐるみには不利な特徴があります。一方で、サンリオピューロランドのいいところはやはり屋根があるところ。うっかりすると着ぐるみマスクを傷つける原因にもなりかねない傘を傘立てに置いて、自由に動き回れるのは、雨の日にはとりわけ助かります。

サンリオピューロランドのエントランスにいる朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)

撮影 - その3・レディキティハウス

サンリオといえばハローキティ、そしてサンリオピューロランドにある「レディキティハウス」での撮影が、友達と打ち合わせした中で決めておいた撮影ポイントのひとつでした。

今回のこすぷれピューロは以前より定員を少なめにして余裕を持たせているようですが、それでもこの時間は盛況です。「レディキティハウス」では少し待たされることになります。それでも、先に4階から順に、着実に写真を撮っていったことで、余裕を持って待つことができます。

レディキティハウスのコンパクト形ソファに座る朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)
馬車に乗る朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)

ちなみに、こすぷれピューロでは多くのコスプレイヤーの方々とすれ違います。そして、ときどき「わ! びっくりしたぁ」と叫ばれることがあります。着ぐるみは、動物型・人型あわせてもかなりの少数ですから、着ぐるみコスプレというジャンルを知らない方もいらっしゃって、そもそもこの場に着ぐるみがいるとは思っていない方もいそうです。しかも、動物型の着ぐるみなら、遠くからぼうっと見ていてもすぐに着ぐるみだと気づかれるのに対して、人型だと「人かなと思っていたら着ぐるみだった」という認識のずれが遅れてやってくるのかもしれません。

撮影 - その4・知恵の木

ところでサンリオピューロランドといえば……ピューロビレッジの中心にそびえたつ知恵の木と星空。ここでの写真を逃すわけにはいきません。他の写真はほぼ撮り終えたので、満を辞して知恵の木が見えるデッキに登ります。

知恵の木が見えるデッキからこちらを見下ろす朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)
友達は、この写真のために階段を上り下りしていました。

実を言うと、このときは自分がどこにいるかはっきりとは分からず、行動はほとんど友達のエスコートに頼っていました。友達はサンリオピューロランドのことをよく知っているだけでなく、着ぐるみのこともよく分かっているので、階段をはじめ、つまづきやすいところに差し掛かると的確に注意を促してくれました。

やだ……イケメン……(笑

知恵の木が見えるデッキでこちらを振り返る朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)

というわけで、友達は「朝香果林とデートなう」だったはず。

撮影 - その5・フェアリーランド

最後に、友達の案内でフェアリーランドへ。

フェアリーランドのステージにいる朝香果林
(着ぐるみ、虹ヶ咲学園冬服×クロミカチューシャ)

私もサンリオピューロランドは初めてというわけではなかったのですが、この場所は知りませんでした。案内がなかったらまず行くことはできていなかったでしょう。

フェアリーランドに行くころは、19時30分を回っていたので、最後にここで撮っておこう! という感じのコスプレイヤーさんが行列をつくっていて、確か10分くらい待った気がします。幸いにして、このステージはちゃんと整理に当たってくださった方もいらっしゃったので、一組が長いこと同じ場所を占拠するようなことも起こらず。ただ、だいぶ疲れてきていたのと、まわりが見えづらいことから、何度かフライングしてしまって、友達に「まだだよ」と止められることがありました。

こすぷれピューロをふりかえって

2022年12月2023年1月と「着ぐるみオフ会」について書いたnoteでは、オフの機会をとても貴重と書きましたが、着ぐるみオフ会では誰にも気兼ねせず楽しめる反面、コスプレを楽しむという意味では背景が物足りないのも事実です(ただし、noteに書いた大阪逸の彩ホテルは、宿泊施設としてはとても素晴らしいところであることを書き添えておきます)。

それに対して、コスプレイベントは、着ぐるみだけの場ではない分多少の不自由はありますが、素敵な場所で遊べるという魅力があります。今回は、イケメンな友達にも恵まれて、コスプレイヤーとして納得のいく時間が過ごせたと思います。着ぐるみでコスプレイベントに行くのも、楽しいものです。