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AMATORA SPAができるまで 1

出会い

AMATORA SPAは2022年12月に京都にオープンしたアーユルヴェーダのヘッドスパが人気の美容室です。 美容室だけでなく、日本を中心としたアート作品が並ぶ場所でもあります。

始まりは、実家(神戸)近くにあるビュートリアムでスタイリストをしていた美曹氏からの久しぶりの連絡から。
聞くと、東京にもちょくちょくきているらしいというので、一度会う事に。
美曹氏とはアシスタント時代に知り合い、よくカットモデルなどで友人を紹介していたのがご縁。その後、スタイリストになり美容師との経験を積んだ後、実家の事業を継ぐために一度美容師の道を離れ、それ以来10年以上ぶりの再会でした。(2020)

美曹氏の話によると、以前から美曹氏がお付き合いある株式会社Amatora(アマトラ)から最高峰ブランドAmatora mezzoforte(アマトラメゾフォルテ)が発売されそのヘアケア剤を使用したヘッドスパを扱うサロンを開業したいとのこと。
そしてそのヘアケア剤はアーユルヴェーダの発想を元に開発された商品で、ヘッドスパのメニューにもアーユルヴェーダの要素が取り入れられるそう。
丁度、自身もアーユルヴェーダライフスタイリストという資格を取っており、面白そうだなっと!という事で、定期的に話をしていく事となりました。

ただ、世の中はコロナ真っ只中。
全世界がストップし、人と会うこともままならず。
なかなか思うように進まない中、2021年8月より本格的に計画がスタート!
まずは密かに練っていたお店のコンセプト作りの展開へ!

テーマカラーは濡烏(ヌレガラス)

コンセプト作りでは、軸になる方、モノの好み、特徴を取り入れるようにしています。
それは、側から見ていいコンセプトでも、中にいる方の中に溶け込まない、好きになれないコンセプトは続かないと思っているからです。

美曹氏は、Beautrium(ビュートリアム)出身のスタイリスト。
Beautriumと言えば、スタイリッシュながら南仏やアメリカの西海岸を思わせるナチュラルでフレンドリーさがあるお店のイメージ。ヒアリングから本人もその雰囲気はとても理想的なよう。
そこで、店内はアイアンではなくウッディーさを感じられる温かみのある素材を。
色もダークではなく、ナチュラルをイメージしていきます。
何となく方向性が見えてきたので、核となるコンセプトとしてテーマカラー、キーカラーを設定します。
Amatoraさんが日本人の黒髪の為に開発されたヘアケア剤であること、京都での開業をスタートに海外も視野に入れている事から、“濡烏“という色にたどり着きます。

“濡烏“は、女性の髪の色彩を形容する言葉で、しっとりとした黒く艶のある髪であり、万葉の時代より美し髪を、ひいては美人を褒める時に使われていました。
まさに、開業しようとするサロンにぴったりのイメージです!
色としては、青みを帯びた黒、カラスの羽に雨などで濡れた時のような艶のある深みのある黒を形容しており、実際には表しやすい(安定した色出し)濃紺をベースに使用しています。そしてもし、お客様に聞かれた際に、色を通してお店の思いを伝えたい。という裏テーマもあります。

続く

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