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素直に受け取るということを練習する

表紙フォトは、趣味の百均ウォーキングをしていて見つけた、お薬飲み忘れ予防のケース。一週間分、コンパクトにセットできる。
昔ながらの、壁掛けカレンダーにポケット式のものは知ってましたが、この形はいい! どんどん進化して、便利になってますねぇ。
感動して思わず買い物かごに入れそうになったけど、待て待て(笑)
パチリとしておくに留めた瞬間。

さて、

だいたい、精神科診療の中では、
ワルモノ扱いされて、
キラワレモノ扱いされてしまう、
カワイソウな、精神科のお薬たち。

まぁ、確かに、
批判的な角度から詮索すると、
ツッコミどころ満載なのが、
精神医学と薬物療法なのですが。

でも、自分の世界に登場して、自分のものである以上、
正しさではなくて、自分にとっての意味を統合して、
自分の世界の中で、自分の味方につけてあげるのが得策です。

こんな、人類の苦悩から解放の物語、知恵、歴史の結晶、
何万人もの研究者や関係者、何億という膨大な開発コストと流通、
そんな願いの詰まりまくった、貴重な一粒。

それだけの応援エネルギーが込められているのに、
人からキラワレモノで、
なおかつ文句一つも言わない健気なお薬たちに
フォーカスしていると、思うことがありました。


それは、
お薬に限らず、
食わず嫌い、毛嫌いしているだけで、
受け取っていないのは、自分の方なのではないか。

私を助けてくれようとしているもの、
私に手を差し伸べてくれているもの、
私を文句も言わずに待ってくれているもの、
私に与えたい気持ちを持って準備されているもの、

いいものばっかり。

例えば、
水とか、空気とか、太陽とか、光とか、
心拍とか、自律神経とか、自然とか、
優しさとか、親とか上司、自分の経験、、

たくさんの圧倒的な恩恵に取り囲まれているのに。
私たちの限定的な知覚では、理解できていないだけで、
素直に受け取れず、恐れて拒絶したり、嫌ってしまったりする。

ということは、

キラワレモノがあるのではなく、
受け取れない自分があるだけだ。

嫌なことばっかり起こる世の中があるのではなく、
そこにあるものを知覚できない自分があるだけだ。

と、いつも思い知らされるのです。


しかし、そう悟ってみたところで、
嫌なものは嫌だ(笑)
それが、自我を持つ私たちの在りよう。

嫌なものは嫌だ、
という自分の感情も、
実は、何かの恩恵として存在しているのかもしれない。

そんな自分も毛嫌いせずに、
せめて、そのまま居さしていてあげよう。
そして、素直に受け取る、という練習も、
そのままに、続けていけばいいのかな、と思いました。







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