気づきの言葉はその人だけのアート作品
患者さんのお話を伺っていて、
ポロッと出る一言の中に、
これは名言! って
感じる瞬間があります。
今日も、そんなお話し。
今日来られた方は、当初はものすごく、
不安と緊張と自律神経失調症状に悩まされている方でした。
しかし今はお薬も使わず、自分の自律神経の反応と向き合ってきて、
最近は、神経の高ぶりにも、だいぶ落ち着いて付き合うことができるようになっています。
今日もリラックスしたよい表情です (*^^*)
その方が、ポロリ。
最近思うんです。
今日という日は、今日しかないんだ、って。
昨日は昨日だけだし、今日は今日だけ。
不安に思っているよりも、いい気分でいることをしたいですね。
これって、なんか、すごくないですか?
僕なりに勝手に解釈すると、
それまでは、外的世界に圧倒されていて、おそらく、今日一日、というものに、
追われ、圧倒され、翻弄されているような世界体験をされてきたのではないでしょうか。
それが、神経調整の安定化とともに、
今日一日というものを捕まえて、どう使ってやろうか、
という主体的自分にシフトしてきている瞬間、
そんな経験に立ち会わせてもらっているのだと、
たぶん、僕は、そう感じて感動したのだと思います。
でも、言葉にして書いてみたら、
この感覚、伝わらないような気がして・・・
いま、気づいた。
患者さんの、実体験の中から見いだされた気づきの特徴は、
教えや教訓じゃないってことですね。
だって、
誰か立派な人が、
今日という日は、一日しかないんだ。
だから今日一日を大切に、感謝して生きましょう。
とか言ったって、教訓じみていて、
僕は別に、何も感動しないと思う。
自分の実体験から、内側から産み落とされた気づきの言葉は、
その人だけが成し得た、その人だけのアート作品。
そんな感じがしたのでした。
今日の表紙写真は、昨日ラボで作ってもらって食べたカレー。
一生のうちで、昨日だけしか食べれない、
これまたおいしいカレーでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?