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耐性の窓を意識して、自律神経のバランス感覚を身につける

ついでに、
自律神経の耐性の窓、という概念の、
お勉強をしてしまいましょう。

この概念は、ポージェス博士という人が提唱している、多重迷走神経理論に基づくもの。

ネットから、勝手に画を拝借して、、、例えばこれ。

自律神経には、活動電位みたいな波があって、
その波が耐性の窓の範囲を超えずに揺れ働いていれば、
自律神経のシステムが、自己調整されて安定している状態になります。

ところが、危険が迫っている時や、
やるべき、やらなきゃ、
で、頑張るのも度が過ぎると、

過電圧になって、ブレーカーが落ちてしまう。
上の図にあるみたいな、上がり過ぎて、急降下し、ダウンする状態です。

上の図にある三つの自律神経系のモードを、人の意識状態で言えば、

↑ やらなきゃ!  (`皿´)
――――――――――――
 わたしは、できる! (*^^*)
――――――――――――
↓ むりなもんは、むり!(><)

という感じ。

わたしは、できる、
という、自律神経がコントロール可能な範囲の中で、チャレンジすると、学習と成長が起こる。

やらきゃ、という過電圧でやると、
自律神経や心身にきしみが起り、それはやり過ぎ。神経に悪い。

それでもさらにやり過ぎると、
いっきに、ずどーんと、
むり~!の、強制リセット神経が発動するわけです。

神経系の中で、ずどーん、が起こった状態を、人間の脳の認識では、
うつ、無気力、虚脱、解離、フリーズ、失感情、麻痺、
などの感情や精神徴候として、体験されているわけです。
そして、体の弱い部分から、自律神経失調症状が、出てくる。

死ぬ気で努力すれば、できる!
というのは、耐性の窓の範囲を超えないギリギリのラインまで。
レッドゾーンを超えてしまうと、多少できるようにはなったとしても、
神経系にはトラウマ反応を残すかもしれません。

たいてい、私たちは、
自然や生物のリズムからみたら、
やりすぎ、行き過ぎたことを、
してしまっているのです。

耐性の窓を理解して、自分の自律神経系が、どこに振れているのかを観察できるように意識するのは、自律神経失調症の回復の最初のステップになってきます。


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