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亀が鳴いたり、山が笑ったり

先日、公園を散策していたら、目の前をカメが歩いていました。これはシャッターチャンスと思い、前に回り込んでスマホを向けると、その気配にさっと、首も手足も引っ込めてしまいました。

こちらも辛抱のしどころで、スマホを構えてじっと動かずにいると、モソモソと首が伸びてきました。お陰で撮れたのがタイトルの1枚。

公園の奥にある池に行くと、石の上に2匹ほどカメが甲羅干ししていましたよ。どうやら急に暖かくなったので、元気になってきたようです。

「亀鳴く」という季語がありますが、亀は実際には鳴きません。季語にはこんな不思議な言葉がいくつかあります。同じ春の季語では「山笑う」とかもありますね。季語の世界では、山は眠ったり笑ったり、命が吹き込まれています。

俳句表現には飛躍がほしいとよく言われますが、すでに季語に飛躍が含まれている、こういう季語は大切に使いたいものです。まあ、何にでもついてしまって句の形ができてしまうので、安易な使い方は自重しないといけないです。

明日も素敵な季語との出会いがありますように。

RC





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