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教員採用試験という名のブラックボックス

この記事では僕自身の経験から感じている公立の教員採用試験についての印象や思う事について書きます。あくまで僕個人の意見かつ推測や偏見に満ちているので、ほどほどの距離感で読んでください笑


一次試験について

僕の受験した自治体では当時一次試験は筆記試験(一般教養・教職教養・専門)と個人面接だけでした。わずか2回しか受けていませんが、一次試験に関しては筆記試験・個人面接共に不適合者を機械的に外していく作業だと感じています。毎年100人強が受験し、二次試験に進めるのが10名前後であると考えても、間違いないと思います。おそらくどの自治体でも同じでしょう。つまり筆記試験で足切り点にかからず、個人面接でしくじらない限り合格できます。ここは勉強と対策次第でなんとでもなります。逆に言えば一次試験を突破できないというのは単なる準備不足です。



二次試験以降について

これは自治体によって試験内容が異なりますが、概ね集団面接・実技試験・小論文・個人面接などです。

さて、問題はここを突破できるかどうかです。僕が経験した過去2回はいずれも以下のような環境でした。

年齢層は20〜40歳台
新卒はいない
僕以外の全員が当該自治体の常勤講師

そして合格したのは、いずれも年齢的に一番上またはそれに近い人でした。

失礼を承知で書きますが、一緒に受験していて決して特筆すべき能力や資質があるとは思えませんでした。むしろ「ん…?」と思う言動もチラホラありました。それが2年連続となると、選考基準に疑問を持ってしまったのです。

ウワサの校長推薦(講師をしている学校の校長が点数を付けており、一定以上の評価がある受験者を校長が推薦し、それがないと受からないとされるまことしやかな話)もあながち嘘ではないのかもなと思わざるを得ませんでした。

ただ、どこの誰かもわからない人を採用するよりも、実際に働いている姿を間近で見ていて信用できる人を採用する方が賢いし、安全だというのもわかります。ただそうであるなら、募集要項にはっきり明記して欲しい…



講師の声がかからない

さらに困惑したのは講師登録をしても声がかからないという事実です。もちろん、僕の経験や資質が足りなかった、必要とされていなかったのもあるでしょう。

以前にアップした下記の記事でも触れましたが、僕の受験していた自治体では「一次試験合格者用の講師登録用紙」が存在していました。普通に考えると、これはかなりのアドバンテージになるはずです。しかし、非常勤の声すら掛からない。これには困りました。

二次試験の様子から、その自治体で常勤講師をするのは最早必要条件のようなもの。しかしそのチャンスにすらあやかれない。高校は私立出身なので公立の先生との繋がりもあまりなく、八方塞がりでした。ただ、この点に関しては元々あまりコネに頼りたくないと思っていたので、大した問題ではありませんでしたが(後々面倒なことも多く、後悔している人を知っていたので)

このような状況が重なり、「自分がこの自治体の教員採用試験突破を目指すのは現状を鑑みて、現実的ではない」という結論に至り、私立の採用に本腰を入れることにしたのでした。



ただ私立の採用も負けず劣らずブラックボックスだけど…

じゃあ私学は皆に平等かと言えば、そうではありません。出来レースも普通にあります。結局その学校で講師をしている人が勝つこともザラです。

つまり採用試験とはもともと不平等なものなのです。その認識がまず求められます。どんなに試験の手応えが良くてもお祈りされる時はされます。その一方で上手く行く時はトントン拍子で話が進みます。そんなものです。

実力不足で落ちることもありますが、やれることをやってダメなら縁がなかったとスッパリ諦めましょう。その程度のことです。真面目に取り組んでいれば、必ずマッチングします。その学校こそ、運命の学校です!


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