「師匠の教え」:朝瞑想と小鳥と自然体

私は現在ハワイのマウイ島に住んでいる。その中でも、最もハワイらしいといわれる小さな町に。人はここを天国に一番近いところ、またはジャングルとも呼ぶ。

朝4時半ごろに起き始めて瞑想する。うちは約1エーカーの土地にポツリと小さなバナナクリーム色のコテージ。山の頂上から海までがチラリとだが見渡せる。耳をすますと、海の波が岸にぶつかる音が聞こえる。ヤシの葉が擦れる音も。

5時半ごろになると小鳥たちが起き始める。マイナーバード、赤いカーディナル、小柄な鳩など4−5種類の鳥の声が聞こえる。毎朝、私が瞑想でお気に入りの場所の辺りにとまる小鳥がいる。決まっていつも「メジロ」ちゃんだ。とても綺麗な澄んだ声で歌い、土地の裏の森にいる他の小鳥たちと交信してる。どうして分かるのかって?メジロちゃんが歌うと遠くから同じ歌で返ってくるから。実はこれは、師匠に教えていただいたこと。

師匠が言いました。「鳥は人を見ているよ。安心できる人、好きな人が来ると、澄んだ綺麗な鳴き声でさえずる。ほら、毎朝、夜明けどきに庭の芝生でストレッチや瞑想をしているのを知っているから、毎朝同じ鳥たちが来ている。」その時上を見上げると、本当に私の頭の真上の枝に小鳥がとまって鳴いていました。

「おはよう、と話しかけてごらん。綺麗な鳴き声だねと話してごらん。」「ね。鳥たちの鳴き声が変わったよ。いつも見てるし聞いているんだね。」

私のことを小鳥たちが知っていると聞いて、自然体に近くなってきたのかな?自然に受け入れてもらったのかな?と勇んで師匠に聞くと、「自然に受け入れてもらうのではなく、自然を知ろうとすることにより、自然体になれるんだよ。」あらまた私は図に乗りすぎてしまったようです。




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