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移籍 ~ジュニアサッカー振り返りキーワード#4~

こんにちは。
RB(あーるびー)です。

「サッカー少年と共に歩んだたくさんの思い出」というテーマで、サッカー少年の父親が過去の思い出を振り返るnoteです。

各回1つのキーワードを挙げて、そのキーワードに関する思い出や振り返りをご紹介しています。

今回第4弾のキーワードは「移籍」です。

これまでのnoteでもご紹介しましたが、我が息子は幼稚園年中でサッカーを始めてから小学6年生でジュニアサッカーを卒業するまでの8年間、チームを移ることなく1つのチームでプレーさせていただきました。チームの関係者の方には感謝の気持ちで一杯です。

では、なぜ卒団まで1つのチームでずっとプレーできたのか?を改めて考えてみた時に、率直な感想としては、

「運が良かっただけ」

ということです。

8年間1つのチームでプレーした中で、他のチームから移籍して来る子や、途中で他のチームへ移籍してしまう子が何人かいました。

移籍する理由はそれぞれだと思います。

「今のチームよりももっと強いチームへ移籍して自身をレベルアップしたい(挑戦したい)。」

「今のチームは少しレベルが高く、試合への出場機会も限られてしまうため、試合出場機会を求めてチームを移りたい。」

など。

ジュニア年代の移籍に関しては、私は肯定派、というより大賛成派です。だって、試合に出ないと楽しくないですし、試合に出ていても物足りなさを感じていて更なる挑戦を決意したのであれば、誰にも留める権利はないと思っています。

一部の有名な強豪チームを除いて、ほとんどの少年サッカーチームは、入団してみないと自分のレベルに合ったチームなのかどうかなんて分からない、というのが実情だと思います。

前年は県大会まで行ったチームでも、今年は市内大会でも勝てないというチームや、毎年それ程強くはないと思われていたチームが、突如としてある年だけ県大会上位にまで駆け上がることもよく起こります。

また、小学校低学年でサッカーを始める場合は、入団したチームのレベルがどうとか言う前に、自分がどこまでレベルアップできるのかすら未知数です。入団するチームを決める際には、親御さんがある程度情報収集した上でチーム選びをすると思いますが、なかなか難しい選択ですよね。

↓全く情報収集しないで息子が入団するチームを決めた話はこちら(^_^;
https://note.com/rbrbrb/n/n96e30f736ab8

更には、チームのレベルだけではなく、目指すサッカーのスタイルや指導方針(むしろ、こちらの方が大事だと思います)も、これまた入団してみないと実際のところは分からないというのが現実だと思います。

ですので、前述したように、我が息子が小学校卒業まで移籍せずに1つのチームでやれたというのは、

運が良かった。

すなわち、
息子のサッカーのレベルと、所属チームのレベル・スタイルが、“結果的に"ちょうど良かった、以外の何物でもないということです。

「移籍」に纏わる思い出を1つご紹介します。

小学4年生の終わりのこと。
ある日の練習終了時に、息子が一番仲が良かったチームメイトが、

「みんなにちょっと聞いてほしいことがある」

と切り出したそうです。

突然どうした?何々?

とチームメイトはざわついたそうです。

「俺、今日でこのチームを辞める。他のチームに行く。今までありがとう。」

突然の話に、息子を含めたチームメイトみんなが涙を堪えきれずに泣いたそうです。移籍を決断した本人も泣いていたとのこと。

私自身はその場にいた訳ではないので、息子から聞いた話からその場面を想像するしかなかったのですが、その子自身も、そしてチームメイトのみんなも、本当に辛かったんだろうなということが想像できてしまい、心を揺さぶられました。

その日の夜、その子のお母さんからチームメイト全員の保護者宛にも連絡が。

「なかなか言い出せずに、こんなお別れになってしまって申し訳ない。今までありがとうございました。」

その子は、チームではバリバリスタメンに名を連ね試合に出ていました。ただ、チームでの起用方法(ポジション)やコーチからの評価に対して、もしかしたら本人は不満があったのかもしれません。ステップアップのための決断だったと思います。

彼がいなくなってしまうのは、正直に言えばチームとしては大きな痛手です。ましてや、我が息子にとっては一番仲が良かった親友です。悲しくない訳がありません。

でも。

彼の決断はリスペクトすべきです。
そして何よりも、もっとキチンとした形で送り出してあげたかった…本当に心残りです…

5年生の冬。

近隣地域の交流大会で、移籍した子と我が息子が同じ会場でプレーする機会がありました。その子のプレーを久しぶりに見たのですが、同じチームにいた時とはポジションもプレースタイルも大きく変わっており、その変わりように本当に驚いたと同時に、成長した姿を目にすることができて、私は素直に嬉しかったです。彼にとって移籍は本当に良かったことだったんだと確信できました。彼の努力の結果です。

正直に言えば、我が息子もチームを移ることを考えたことがなかった訳ではありません。ただ、移籍せずに卒団までここでやり切ると決めたことも1つの大きな決断です。今振り返れば、その決断は我が息子にとっては良かったことだったと思っています。

現在、我が息子も、移籍をしたその子も、別のチームですがサッカーを続けています。いつか対戦相手として試合をし、お互いの成長した姿を見せ合って、お互いが良い刺激を受け、試合が終わった後は、笑顔で健闘を称え合ってくれたら、親である私にとってこんなに嬉しいことはありません。(そんな姿を見たら、たぶん泣いてしまうと思います)

読んでいただきありがとうございました。

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