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後半アディショナルタイムにリスクある縦パスを狙っちゃう男 ~高校サッカー編 #17~

こんにちは。
RB(あーるびー)です。

高校サッカー編 第17回です。

リーグ戦再開

インターハイ予選も終わり、県内リーグ戦が再開。

再開後の初戦。
同点で迎えた後半アディショナルタイム。


自陣内半分あたりの位置で、左サイドから右サイドに展開されてきたビルドアップのボール。

相手FW3枚の間を通して、センターサークル付近の味方中盤選手へ「間を通す縦パス」を狙った息子。左から来たボールを右足でオープンにコントロールした後、右サイドに展開する身体の向きのまま、右足を振る角度だけで中央の「間」を狙ったが、その縦パスを相手FWに引っ掛けられて…そのまま2対3の数的不利のショートカウンターを受ける形に。

失点。

試合終了。


やっちまった…

時間帯を考えれば味方FW目掛けてロングボールを放り込んで、少しでも相手ゴールの近くでプレーするのが恐らく正解で、どんな指導者に何回聞いても全員がそれが正解というのは分かっているんですが、

その狙い、俺は嫌いじゃない(笑)

「間」の味方が見えているのに、そこに出さずにロングボールを蹴るためには、冷静な頭が必要。残り時間やゲーム展開、パスが通らなかった時のリスクなどなどを頭に入れた上で。でも、「間を通すパス」こそがまさに息子のCBとしての超ストロングポイントなので、「見えた」のに「出さない」ってのは、彼にとってはなかなか難しいのだろうなと。相当頭が冷静になれないと、縦パスという身体の動き自体を止めることができなさそう。

そういう冷静な判断ができるほどサッカー選手として成熟していないってことだと思いますし、あの場面ではロングボールを放り込むのが絶対正解だってことは分かっているのですが、あそこで「間」を通す縦パスを狙っちゃうところ、

俺は嫌いじゃない。(2回目)(笑)

ピンチとチャンスは表裏一体。紙一重。

あのパスが通って味方選手がワンタッチでターンして前を向いたらビッグチャンス。相手FWの足に引っかかったら大ピンチ。息子は勝負しにいったように見えました。


良い経験をさせてもらいました。


試合終了後、すぐに若手コーチが息子のところに駆け寄ってきてくれたようでしたし、帰宅後も、一番仲良くしてもらっている1つ上の先輩から「気にするな!お前がチームを引っ張っていくつもりで次の試合もやれ!」ってLINEをもらったようでして、感謝ですね。


どんな顔して帰ってくるのかな〜と、私自身はちょっと楽しみにしていたのですが、意外にもさっぱりした顔をして帰ってきました。「あぁ〜、やっちまった〜(苦笑い)」と明るい第一声。

一時の反省はもちろん大切だけど、落ち込んでたってサッカーは上達しない。明るい気持ちで振り切っとけばいいのよ、こんなことは。

憧れの先輩

この試合。息子にとってはもう1つ、いつもの試合よりも気合いが入る出来事がありまして。


この試合の相手チームのエース・10番が、小学生時代のチームの2つ上の先輩でして。家も近所で、お母さん同士も知り合い。中学校時代は勉強も学年1位。中3の時には生徒会長。

小中学生時代もチームのエース・10番で、その先輩が高校に進んでからも2年生時からエースとして活躍している姿を見聞きしてきました。


いやいや、本当に凄過ぎる。
憧れるのは勝手だけど、どう頑張っても追いつける気がしないレベルの憧れの先輩。

2つ上なので、小学生時代に一緒にプレーする機会はなかったのですが、近所ということもありいつも息子のことも気にかけてくれて、練習などで話をすることも多かったようです。「俺なんかよりもxxx(息子の名前)の方が絶対上手いですよ~」なんて謙遜してくれちゃうような、人間としても本当に素晴らしい子。そりゃ~、生徒会長にもなりますよねって誰もが納得の子。



この日試合で対戦できることを本当に楽しみにしていて、「絶対に俺が抑えてやる!」って気合いを入れて家を出た息子。帰宅後に息子から聞いたのですが、試合前のアップ時にも声を掛けてもらったそうです。


肝心の試合は、息子チームの方が格下ということもあり、相手チームはエース・10番を温存してベンチスタートにする余裕っぷり。息子からしたらちょっと拍子抜けしてしまったかもですが、前半息子チームがリードして折り返すと、後半頭から遂にエース登場!


やっぱり上手かったな~。

息子も初めての直接対決で何度もマッチアップできて、感じることが多々あったのではないでしょうかね。

こういった再会は、スポーツの世界の醍醐味の1つですね。


うちの息子。
相手ゴールキックやCKの時、ボールが蹴られるかなり前から、自分がマークに付く相手FWと、ポジション争いで結構突つき合う・やり合うタイプなのですが(必要以上の突つき合いはやめれ、といつも思っているのですが…)、さすがにその先輩のマークに付いた時は、手癖の悪さは出してなかったです(笑)。息子が帰宅後にそこに突っ込みを入れたのですが、「さすがにそこはちょっとできなかった(笑)」と。まぁそうだよね(笑)


読んでいただきありがとうございました。

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