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「なんとなく合わなくて退職しました」の賛否両論

Twitterで、「なんとなく合わなかった」という理由で退職する方に共感できないという投稿をしたら、えらい賛否両論が起こりました。

<肯定派の意見>
・「なんとなく」という感性を大切にするのはいい選択
・なんとなく辞めるのは普通だ

<否定派の意見>
・就活の時も真剣に考えてないからふわっとやめてしまう
・自分の人生を真剣に考えてない

それ以外だと、第三者から見てもあきらかに問題であると思われる事例やご経験の共有(パワハラがあった、求人票と業務内容や待遇に大きな違いがあった、等)、「なんとなく」の言語化をサポートできないはやさかの力量不足への指摘等がありました。

入社前後のリアリティギャップはあるものですし、ある程度受け入れる必要があると私は思います。ただ、そのギャップについて感じた「なんとなく」という違和感を言語化できないと、企業にとっても、求職者にとってもウィンになりません。

いただいたリツイートやコメントから、「なんとなく合わない」はおよそ次の3つに当てはまるのではと考えています。

①仕事内容のギャップ

特に新卒だと会社で仕事をすること自体のイメージがわきにくいので、ギャップが大きいと思います。あこがれの業界に入社できたものの、消費者としての捉え方と実際に行う業務にはギャップがあると思います。アパレル業界にあこがれて入社したしたところ、販売員の仕事がつらくやめてしまった・・・等。

初めての業務にはストレスが伴いますし、成果がでるまで時間がかかる場合もあります。むしろ苦労せずに成長できる人はいないでしょう。つらい現実に直面したときに、「とにかく現実から離れたい」と退職する前に、一度その仕事を続けるべきかどうか考えて、判断するというプロセスを踏んでほしいと思います。

②環境のギャップ

仕事は好きでも、職場環境が合わず退職する場合も多いと思います。「アットホームな職場」と説明を受けていたのに競争意識が強くピリピリした職場だった、わきあいあいと働きたかったのにビジネスライクな付き合いしかできない職場だった・・・等。

この場合、パワハラなど明らかにその場を離れたほうがいい事例でない限りは、自分の行動で改善できないかどうかをトライしてみるのはどうかなと思います。職場の雰囲気は、どの会社も入社してみないと本当のところはわからないものだと思います。入社して、「違った!やめよう」と合う会社に出会えるまで転職してたら正直きりがないと思うのです・・・

自分が理想とする職場があったら、探すより自分でつくるほうが確実だと思います。もちろん一朝一夕で文化は変わりませんが、まず手の届く範囲から、コミュニケーションの方法を変えてみるのはどうかなと思います。

③コロナ対応

今年は特に、新年度の4月を在宅勤務で迎えた企業も多く、新入社員の方にとっては試練の春になりました。そこで上司や先輩がフォローできる余地がなく、「放置された」体験をした方は、早期退職に至ってしまったというケースもあったのではいでしょうか。


で、「なんとなく合わない」の分解はそうだとして、「なんとなく」の実態が何なのか、言語化することは必須だと思います。なんで今の仕事を辞めたいと思ったのか?が明らかにならないと、次の仕事の選択の基準ができません。また転職活動中の採用面接で、前職を辞めた理由を明確に伝えられなければ、次の職場も「なんとなく辞めてしまうのでは」と思われても仕方ないと思います。

新卒の会社を「なんとなく」で辞めた方は、一度その「なんとなく」を別の言葉で表現できないか考えてみてほしいなと思います。

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