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1人の秘密の恋人の話

 ナルキッソスは泉にうつった自分を見て恋に落ちた。どんなものでも恋愛対象になっていいと思う。

 だから私の恋も皆応援してくれたっていいじゃない。いや、応援しなくていいからせめて何も言わないで。

 私は、自分のベッドに恋をしているの。

 人間の恋人がいたときがあったのだけど、ベッドの上に彼が座ったとき、何故かものすごく嫉妬した。

 それで分かった。私の本当の恋人はこのベッドなんだって。

 何も言わないけど話は聞いてくれる。涙を流しても受け止めてくれる。夜はずっと一緒にいられる。最高の恋人よ。

 辛いときも幸せなときもずっと見届けてくれた大好きな人。

 ああ、もう、何も考えないで、ずっと一緒にいたいな。

 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。

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