見出し画像

1つの見えていないことの話

 「恋をした。」

 凛が突然言い出した。いきなりすぎてサンドッチを落としてしまった。

 慌てて拾いながら詳しく聞くと、一目惚れしたらしい。大学近くのカフェの店員さんらしい。

 何でそのカフェで言わないのか、文句を言いながらもニヤける。

 彼女はそこまでコーヒーが好きじゃない癖に、コーヒー専門店に通う。

 おかげでコーヒーに詳しくなってしまったらしい。

 「でもね、彼がいれてくれるアメリカンすごく美味しくて…」

 そう言いながら凛はアイスコーヒーのストローを回す。

 「恋は、盲目だね。」

 つい、言ってしまった。凛は「え?」っと呟いて首をかしげた。

 恋は盲目とはよく言ったものだ。

 凛、あんた自身は分からないだろうけど、

 すごくかわいい顔してるよ。

 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?