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2か月で簿記2級合格、利用すべき教材と使い方を解説

簿記2級を受験して100点満点中84点で合格しました。
合格するまで4月終わりごろから勉強を始めて約2か月間で完全独学かつほぼ無料の情報のみで合格することができました。
どのような順序と内容で勉強をしたかをシェアさせていただきます。


Step1:簿記3級範囲の完全な理解(約2週間)

まずは基礎を理解しないことには始まりません。
ここでの基礎とは仕訳と財務諸表(BS,PL)です。
そしてこれらは簿記3級の範囲に含まれています。
簿記3級を受ける必然性はないですが、試験範囲はほぼ完璧な状態にしておくことをお勧めします。ここが完璧でないと次ステップ以降の学習効率がとても落ちます!
自分がやったこととしては、まずはふくしままさゆきさんのYoutubeで簿記3級の範囲をすべて見て、概要欄の仕訳の練習問題をすべて解きました。
練習問題の間違い箇所はしっかりと理解をして動画を進めていきましょう。
目安としては1週間くらいの短期間で集中的に見切りたいところです。


その後簿記検定ナビさんの重要仕訳TOP100をこなしました。
間違えた問題は次絶対に間違えないようにするために「なぜ間違えたのか?」「この論点を100%理解しているか?」かの観点で復習しました。
3日くらい集中的にやると理解度がほぼ簿記3級合格レベルに到達します。

最後の仕上げでCPAラーニングの模試を解きました。
解説動画を確認して理解度と問題の解き方や考え方をさらに上げましょう。
前述のYoutubeの動画と仕訳問題をこなしていれば余裕で合格点に届くと思います。
模試は3回分ありますので、目安としては1回は90点以上を取っていただきたいところです。
70点台では簿記2級の学習をする上での基礎力が不十分に思います。
ここまでの過程で自分は簿記3級をほぼ完全に仕上げるのに2週間かかりました。

Step2:簿記2級範囲の概要理解(1週間)

いよいよ簿記2級の学習を開始します。
簿記2級の範囲は広く難易度も高いので、最初はざっくりとした概要を掴むことがおすすめです。
まずは以下のCPAラーニングの教材で商業簿記と工業簿記の概要把握に努めました。テキストもネットからDLできますし講義はわかりやすいし、CPAラーニングは神教材です。
全てを最初から理解しようとするのは不可能です。このステップの目的は全体像の把握ですので、ふむふむと見ながらわからないことがあってもあまり突っ込みすぎないようにしましょう。
理想は商業、工業両方を7日以内で見終わりたいところです。ここで間をあけてダラダラ見ていると初めの論点からどんどん忘れていってしまうので早めに終わらせましょう。

Step3:簿記2級範囲の仕訳をおさえる(1週間)

概要を理解したら実践です。結局簿記は仕訳が完璧にできていればあとは数字を当てはめていくだけです。とにかく仕訳ができるようになることが重要だと思います。3級でも使ったこちらのページで仕訳をマスターしましょう。間違えたところは次絶対間違えない覚悟で丸暗記ではなく、理解をすることに努めました。暗記では広大な簿記2級の範囲に太刀打ちできないです!
ここはしっかりと理解をしながら1週間くらいかけて仕訳は90%くらい完璧な状態にしておきたいところです。

Step4:簿記2級範囲の実戦形式の問題をやりこむ(3週間)

ここで初めて自分は課金しました。
理由としてはより本番に近い問題をやるためです。ネットにも問題はありますがいろいろと探して集約するもの手間ですし教材を買ったほうが早いかなと思います。
こちらのTACの教材は本試験よりも難易度は高めです。問題数としては記述形式の模試とネット試験模試がそれぞれ10回分くらい入っていて十分すぎるくらいでおすすめですがこれでないとダメというわけではないので、本屋で実物を見て決めていただければと思います。

私は仕訳の練習までやっていたのである程度の自信があったのですが、最初に模試をやったときは20点台でした。
ここで自分が理解できていない論点や財務諸表作成のために不十分な知識が発見できると思います。そこは前述の教材や問題集の解説を見ながら潰していきましょう。
問題集の問題をすべて解く必要はないです。簿記の問題は出題論点も決まっていますし、パターン化されていますのでそれらを鑑みて、必要に応じてすべての問題を解くか次のステップに行くかは個々でご判断ください。
このステップでは掲載されている模試で70点くらい取ることを目安にして3週間ほどかかりました。その中で重要だと感じたのは3点です。

・間違えた論点はもう一度動画や教材を見直して理解度を高める
これは当然なんですが、問題を解いて答え合わせしているだけでは成長しません、間違えたところの間違えた理由や理解が不十分な点を確認して次間違えないようにしましょう。たとえケアレスミスだったとしても何か原因があります。「つぎは大丈夫だろうと」簡単に見過ごさないようにしたいところです。

・苦手論点から逃げない、あきらめない
簿記2級範囲は広いので苦手論点をそのままにしておいても本番で出題されなかれば合格できる可能性はあります。ただ、不安を抱えたまま本番試験に挑むとメンタル的にしんどいです。苦手論点だったとしても頭からきちんと理解に努めればなんとかなります。得点を捨てる行為はやめましょう。
※自分は唯一連結決算の繰越利益剰余金の計算のところだけはあきらめましたが、、、

・練習問題ではすべての仕訳を手書きして頭に叩き込む
ネット模試や個別論点、試算表なんかだと頭の中で仕訳していれば解けるものもありますが、記憶定着を目的にこの段階での練習問題で出てくる仕訳はすべて紙に書きましょう。損益計算書問題での一連の修正や取引、個別元帳問題での仕訳、連結決算問題での修正仕訳なのもいったん書き出しましょう。

Step5:簿記2級本試験レベルの模試をやる(3日)

Step4と似ているのですが微妙に異なります。Step4で挙げたTACの模試は難易度が高いです。本番試験で合格レベルにあった私でも50点~70点台をうろうろしていました。そのために本試験とほぼ同等難易度のCPAの模試を解いて自信をつけるステップです。
Step4までを確実にやっていればCPAの模試も見ると「あれ?なんか簡単だな」と思うと思います。
本試験のつもりで挑んで80点以上は獲得しておきたいところです。
この模試は解説動画がかなりいいです。本試験に向けた効率的な解き方やテクニックの説明もありますので、ここで初めて全ての仕訳を紙に書くという行為から離れることになります。
まさに守破離の離のステップです。

さいごに

ここまでやっていれば本試験のボーダーを余裕で超えるくらいの実力になっていると思います。簿記は短期集中でサクっと合格できて履歴書にも書けるコスパの良い資格です。そのためにも暗記に頼ったりひさすら問題を解いて手で覚えるといった近道に見える遠回りは避けて、きちんと理解を積み上げていく正攻法で攻略しましょう。
あと自分は電卓に関して安物を買ってしまい、数字の見やすさや打鍵感などとても公開したので2000円以上で液晶部分が上下に動くものをおすすめします。


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