ベーシックインカムが実現されたら我々は何をするのか
ベーシックインカムが実現されたら、我々はどうなるのか?
労働人口問題は起きない
働くとは何か?
働くとは何か。それについて考える必要がある。一つ言えるのは、我々の中で”本当に働いた”人が少ないという事。これは就職している/していないの話ではない。
現状の日本社会では、無理をしながら働いている人が多い。本当は生活保護を貰えるはずの人々が低賃金のブラックバイト、ブラック企業で働いている...。そんな話は探さなくても毎日飛び込んでくる。
本来あるべき労働とは、自分ないし自らの所属する共同体の為に、及びこの将来の為にするものである。日銭を稼ぐ、その日暮らしのようなものではない...はずなのである....。
そういった意味で、いわゆるホワイト企業で、適正な時給で、文化的な生活を送りつつその一環として労働がある。そんな労働状態の人が一体どれほどいるのか?
・・・ブラック企業は何故残るのか。という話がある。
端的に言えば、ホワイト企業はブラック企業に勝つ事が難しい、という事なのだ。
牛丼屋のジレンマ
牛丼屋がひしめき合う地域、コンビニがひしめき合う地域...。
あるいはレンタルビデオ店、外食店舗...。
そのような状況が当たり前の昨今だが、このような状況で消費者はどの店に行くのだろうか?
Q.牛丼屋Yと牛丼屋S、どちらに行くのか?
A.安い方に行く、である。
Q.牛丼を安く提供するにはどうすれば良いか?
A.コストカットをする、である。
Q.その被害は誰か受けるのか?
A.消費者と末端従業員である。
Q.それは何故起きたのか?
消費者が安いものを求めたから...ではないのだ。
結局の所皆同じく金に困っている。
金に困っているから低時給で牛丼屋のバイトをする。金に困っているから安い牛丼屋で飯を食う。
ならばそこにBIを投入すればどうか。
Q.金に困っている人A,Bが居る状態で牛丼屋Cがあり、金に困っている人AはCの従業員、Bは客としてCに来店している、という状況がどう変わるか?
A. A,Bは自炊する。もしくはより高い品質の店へ行く。
なぜそうなるのか
AもBも、金が無いからCに関わるのであり、金があるのであれば低賃金で労働者を雇うような企業では誰も働かない。そこの時給が上がるか、企業が潰れるかだ。
幸福度は確実に上がる
月々7万円から10万円程度の支給であっても、生活の水準は大きく上がる。
年収800万円程度までは収入に比例して幸福度が上がる、という説もある。
年収と幸福度の相関関係について、数多くの研究がされています。なかでもダニエル・カーネマン教授の研究が非常に有名です。
ダニエル・カーネマン教授によると、「幸福度は年収7万5000ドルまでは収入に比例して増えるが、それを超えると比例しなくなる」とのことです。
年収が上がれば上がるほど幸せになる。ほとんどの方がこのように考えていると思います。しかし、数多くの研究結果により、年収約800万円を超えると幸福度はほとんど上昇しないことが分かっています。
より正確に言うと、年収800万円を超えると幸福度の上昇幅が小さくなるということです。たまに、年収1000万円の人よりも年収800万円の人の方が幸福度が高いと勘違いされる方がいますが、年収1000万円の人の方が幸福度が高いということになります。
ベーシックインカムとは
ベーシックインカムが本当の意味で実験されていない、という話。
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